私には何でも話せる人が居る。ガキの頃の話、家族の事、お小遣い確保の為にブログを始めた事、その他サイトのお陰で三十路男の悪あがきブログ自体は既に続ける必要が無い事、本当に何でも知っている大切な人。
全てを知った上で投げかけられた『何故、育児ブログを続けるの?』という質問。自分の中で育児ブログを続ける理由は既に出ていたにも関わらず、言葉にするのが怖くて、口に出すのが恥ずかしくて、答えを返す事が出来なかった。
匿名ブログで夢を語る事の、何が恥ずかしいのか?と思える様になる(予定)なので、あの時すぐには答えられなかった『育児ブログを続ける理由』と『小さな夢の話』をしようと思う。
ブログは辞める予定だった
一部の人には話をしていたが、2015年09月をもってブログは辞めるつもりだった。最後に、お世話になったブロガーさん達に対して何か恩返しをしたいと企画したイベントでは、総勢50名以上の人が参加してくれて、新しい人の繋がりを生み出せた事に満足していた。
この頃から、三十路男の悪あがきブログでお金を稼ぐという発想は無くなり、パソコンからブログを開いた時に表示される画面の半分以上を、息子の写真で埋めるという暴挙に出た。
当然、真面目にブログを運営している人達からは大不評だったが、ブログを開く度に可愛い息子の顔が見られるのは、私が嬉しいという理由からランダムで写真が切り替わる様にした。
育児記事がまさかの大反響
渾身の作品は他にも大量にあるつもりなのに、何故か『育児疲れで晩ご飯が作れない』って妻が言うから実際に検証してみたという記事が130万人以上の人に読まれた。
こんな事を書くと「もう少し上手く立ち回れ」と怒られてしまいそうだが、この時は「臨時収入チャンス!」くらいにしか思っていなかった。事実、このチャンスを逃すまいとブログを同時に閲覧出来る人数を増やす方法ばかりを考えていた。
大量に送られてくるメッセージ
育児疲れ記事に対して送られるコメントやメッセージ内で「良いパパ」と言われる事がつらくて、男性の産後うつと診断され、1度は全てを投げだそうとした。という記事を通じて過去をさらけ出し、良いパパの全てを否定したにも関わらず、ブログ宛に寄せられるコメントやメッセージが収まる事は無かった。
他所の家庭なんて知ったこっちゃない
自分の家族1つ幸せに出来て居ない状況で「他所の家庭なんて知ったこっちゃない」と思いながら日々の生活を送って来た私に訪れた、意味不明な程に他所の家庭のパパ・ママから感謝される日々。育児疲れ記事下にあるコメント欄を見れば解る通り、コメントを貰えれば返信した。各種SNSでメッセージを貰えれば返信した。ブログを通じて来た連絡の全てに返信をした。
返信だけで毎日2時間とか、3時間とかかかる様な状況を苦痛と感じる事は無く、その時間は楽しい物だった。その時間を大切にしたお陰なのかは不明だが、育児に対する貴重な情報交換をしてくれるたくさんのパパ・ママ達と知り合う事が出来た。
勘違いから生まれた思い
曲がり形にもIT関係の仕事をしているので、WEBの怖さは知っている。その為、妻に対する想いを文字にしたり、自分の過去や深層心理をさらけ出したり、子供の写真をブログに載せたり、どんな記事を公開する時でも、未だに躊躇してしまう。
しかしながら、メッセージを戴く回数が増えるにつれて「特別面白い事が書いてある訳でも無ければ、詳しい情報が纏まったブログでも無い。それでも、誰かの為になる場合がある」という勘違いを起こすようになった。
知ったこっちゃないでは済まない問題
今でも変わらず『他所の家庭なんて知ったこっちゃない』と思っているけど、連日テレビで放送される『育児放棄』や『児童虐待』のニュースを見ると、小さな小さな体で必死に生きている子供に手をかける親が居るという事が許せないのと同時に『他所の家庭やから、知ったこっちゃないでは済まない問題』だと思うようになった。
運が良かったとしか言えない、棚ぼた形式で多くの人に読んで貰える様になったブログなので偉そうな事は言えないと知りながら、勘違いで生まれた「誰かの為になる」という気持ちも相まって『育児ブログを通じて、世のパパ・ママに【何かしら】を伝えたい』という欲が出た。
夢
夢は、笑顔の子供を増やすこと。
記念日を楽しんで居る息子の写真を見て「ウチの子にもしてあげたい」と思ってくれれば、旅行先で楽しそうに笑う息子の写真を見て「ウチも旅行に連れて行きたい」と思ってくれれば、それだけで子供の笑顔が増える可能性はある。
夫婦喧嘩の仲直り方法を読んで喧嘩が収まれば、旦那が嫌いな人用の記事を読んだママがバカバカしくてクスリと笑えば、それだけで子供の笑顔が増える可能性はある。
他所のパパが必死に頑張る姿を見て、オレも頑張らないとイケナイと思ってくれるパパが増えれば、それだけで子供の笑顔が増える可能性はある。
何のオチも面白みも無い記事でも、夫婦が会話するキッカケになれば、それだけで子供の笑顔が増える可能性はある。
どこにでもある普通の育児ブログが語るには大きすぎる夢という事は自覚してるけど、1年くらい頑張れば回り回って子供の1人や2人、笑顔に出来るハズ。
夢を叶える為に出来る事があるのであれば、積極的に参加していきたいと思っている。
後書き
30年間「家族の為に」しか考えなかったのに「人の為に」とか言い出すあたり、我ながら胡散臭さと気持ち悪さがヤバイ。(※育児疲れ大教典[下巻]とか売り出したら笑って許してね)
パパがパパやから無理かも知らんけど、息子には笑顔一杯で育って来た子供達がたくさん居る良い環境に身を置いて育って欲しいもん。育児ブログ風情に現状を大きく変える力は無いけど、草の根運動なら出来る。何もせずに周りのせいにするより、よっぽど良い。
精一杯の照れ隠しに、チャーハン作るよ!!
…というのが育児ブログを続ける理由と勘違いから生まれた今の夢。
他所の子供が笑顔になって我が子が笑顔じゃ無いのは嫌なので、未だにブログ内にはGoogleの広告を置いたり、実際に使って良かった商品を紹介するときは楽天で売れたら代金の1%・アマゾンで売れたら代金の平均3%とか貰える様なリンクを使っています。
だからまぁ…、それら全ての広告をブログ上から無くす時が来るまでは、胸を張って子供の笑顔の為に育児ブログを書いてるとは言えませんが、少なくとも今はそんな夢を持ってブログを書いてます。