親孝行/ある人との会話で心のモヤモヤが解消された

『親孝行』という言葉を聞く度、文字通り自身の命をかけて育て上げた息子から、一切の親孝行を受ける事なく死んで行った父親の事を思い出し、後悔の念で押しつぶされそうになる。

『親孝行したいと思った時、親は居ない』とは良く言った物である。

何度も何度も後悔した挙げ句に出した答えである『父親の分まで、母親には親孝行しよう』という思いとは裏腹に、結婚・出産・その他、自分の事に手一杯でロクに出来ていないのが現状なのかも知れない。

親孝行という名の勘違い

妻と結婚するまでの間、最低でも2ヶ月に1度は旅行へ連れて行った。娘は母親の最高の友達という父の教えの通り、私と10も歳の離れた妹も乗せて、母親が行きたいと言えば5時間でも6時間でも車を走らせ出掛けた。父親との思い出の場所を巡ったりもした。月に2度~3度食事にも連れて行った。毎月給料から手元に残るお金は微々たる物だったが、自分の行動に1度たりとも後悔した事は無い。それら全てを、母親への親孝行だと信じて居た。

そしてある時、考えた。

毎月旅行へ出掛け、美味しい物を食べさせ、母親の周りは皆『本当に良く出来た息子さん』と言ってくれるが『本当にそうなのか?』と。最低でも2ヶ月に1度は娘と妻を車に乗せて旅行へ行き、月に2度~3度食事にも出掛ける。10代の頃から当たり前の様にやってきた事で感覚が麻痺してしまい、私は親孝行をいう物を勘違いしていた。

私が親孝行だと思って行ったきた行動は『親孝行では無く、父親代わり』でしか無かった。

自分にしか出来ない親孝行

旦那を早くに亡くした母親からすれば、私の行ってきた行動は親孝行と感じていたかも知れない。しかしながら、それらは『お金と時間があれば、弟妹の誰にでも出来る親孝行』である。

誰にでも出来る親孝行だからしないという訳では無い、しかしながら弟妹である程度分担出来る様になって初めて金銭的にも精神的にも余裕が出来た。自分にその資格は無いと諦めていた結婚も考えられる様になった。そして妻と出会い、結婚する事が出来た。

付き合っている時点から妻と母親が顔を合わせる機会は何度もあったが、妻との結婚を報告した時の母親の笑顔を見た瞬間、これが『自分にしか出来ない親孝行』という事に気が付いた。

親になった今だから解る事

昨日まで出来なかったハズの寝返りが出来た瞬間、何でもされるがままだった息子が着替えやオムツ替えを拒否するように体を捻らせる瞬間、お風呂に入ってお湯をかけた瞬間にお湯が冷たいと唸るようになった瞬間、離乳食を食べて美味しそうに笑う瞬間。今の私にとって、息子の成長は何物にも勝る喜びである。

  • 息子が幸せそうに笑う時
  • 息子が元気に泣き叫ぶ時
  • 息子が怒ってギャーギャー言う時

『親にとって一番の幸せ』は、それら全てを含めて『息子の成長』を見られる事だということに、人の親になって初めて気づく事が出来た。

親孝行とは

親孝行とは『子供の成長、幸せそうな姿』を見せてあげる事だと思う。

結婚したから幸せ、子供が出来たから幸せ、そんな事は重要では無い。全力で学問に打ち込んで目標の学校に入学する事、全力で仕事を頑張って成功していく姿を見せる事、趣味に没頭して楽しそうに生活を送る姿を見せる事、どんな形であれ『子供の成長、幸せそうな姿を見せてあげる事』最高の親孝行である。

今思い返せば、入院する父の見舞いに行った際、左手に巻いた包帯を見て「喧嘩したんか。勝ったんか?」って嬉しそうに笑ってた父も、大検に合格した事を報告に行った時に全力の笑顔で迎え入れてくれた父も、私の成長を見て嬉しく思ってくれていたのかなと思う。

そう考える事で、本当に少しだけだったかも知れないが、父親に対する親孝行も出来ていたのだと思う事ができ、私の心に居座っていた心地悪いモヤモヤは、少しだけ解消された。

今の自分に出来る親孝行

妻と結婚した事を機に、父親との約束「お母さんをよろしく頼む。」を実現する為に、二世帯住宅を建てた。決して大きな家では無いが、「日常生活、育児などに一切干渉して来ない」と妻が言う様に、妻と母双方の努力もあって玄関こそ1つではある物の完全に独立した世帯として日々の生活を送っている。

これが父親の望んで居た形であるかどうかを知る術は無いが、少なくとも息子の成長と孫の成長、幸せそうな家族を作って行く様を見せてあげられるという点では、これで良かったと私は思っているし、きっと父親も遠くで笑って見守ってくれていると思う。

親にとってはいくつになっても子供は子供。しかしながら、私はもう子供では無い。物を考える事が出来るし、言葉で思いを伝える事も出来る。成長していく姿、幸せそうに日々を送る姿を母親に見せるのは勿論のこと、旅行先で楽しむ姿、外食先で美味しそうに食べる姿なども変わらず見せてあげられたら良いなと思う。

幸いなことに「お母さんも連れて、どこか遊びに出掛ける?」という事を自ら聞いて来てくれる、本当に良く出来た妻なので今の所、嫁姑間の問題は起こりそうには無い。

家族のベースが私・妻・子供である事は間違い無いが、これからも妻の言葉に少しだけ甘えさせてもらい、家族ぐるみで母親に対する親孝行をしていければなと思う。

あとがき

『親孝行』というテーマで記事を作成したのは数ヶ月も前の事。しかしながら、自分の中にある親孝行に対する答えを文字に落とす事が出来ずにいました。そんな中、Twitter・FaceBookの双方で仲良くしてくれている、あらい くみこ@ご自愛収納アドバイザーさんと話す内に、ストンと結論部分を文字に落とす事が出来ました。

『なぜ、私の脳みそはこの結論に辿り着かなかったのか!!』と悔しい思いをした訳ですが、兎にも角にも『親孝行とは何なのか?』という事に対する自分なりの答えが見つかり、大変感謝しています。

くみこさんは『あなたを笑顔に導くご自愛収納』というブログを運営していて、夫婦のあるべき姿を考えさせられるだけで無く、女性のリアルな本音が聞こえて来るブログなので、数少ない私のお気に入りブログです。

私のお気に入り記事

自分の事を信じたい、でも信じられない。他人の目を気にせず生きたい、でも生きられない。自分は誰の為に生きているのか?という悩みに苦しみながらも、自分を奮い立たせる記事。

 参考 自分を信じてあげられない悲しさ


『アイメッセージ』という自分を主語にした言葉を用いたコミュニケーションの取り方に、凄く共感をした記事。

 参考 「私」から始まる言葉たち。アイメッセージで話そう♪


離婚を決意、気持ちの変化、環境の変化が生んだ夫婦円満の形を読み取る事が出来て、読んだ私まで幸せな気持ちになれた記事。

 参考 夫がATMにしか見えない妻たちへ。愛よりお金が大事ですか?


記事を改めて読んで思ったのは『自分に向けたメッセージを書いている』という部分が、三十路男の悪あがきブログと同じ。そこに共感出来てしまうからついつい読んでしまうのかなと。

くみこさんは整理収納アドバイザーという資格と経験を基に『ご自愛収納で自分を笑顔にしよう』というコンセプトで整理収納のプロフェッショナルとして活動されているので、私は勝手にプロキレイと呼んでいます。プロキレイさんの『自分軸で生きる素晴らしさ』という考え方は素敵なので、興味がある人は是非ブログを覗いて見て下さい。

ブログやSNSを通じて人と関わる機会が増えた事で、育児に関する貴重な情報が戴けるのは勿論の事、こういった自分だけでは中々結論を出す事が出来ない様な物事に対するヒントを戴ける様になり、ネットと上手に付き合う事が出来れ人生に幅を持たせる事が出来るのだと、最近良く思います。しかしながら、ネットは怖いのでまぁボチボチと・・・(笑)

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