春真っ盛りの淡路島「あわじ花さじき」に、手作りのお弁当を持って家族でピクニックに行ってきました。
菜の花のハイシーズンというだけあって、駐車場には過去に見たことがない数の車。「これだけ多くの観光客がいると、お弁当食べる場所があるかな?」なんて心配していましたが、菜の花畑から少し離れると貸し切り状態。
さぁ、レジャーシートを広げてお弁当を食べよう。そう思った矢先、大事件が起きました。
ゴールデンウィークに家族で淡路島に行こうと考えている人達は注意してください。
上空を漂う大きな鳥の姿
多くの観光客がいる場所から少し離れた場所にレジャーシートを広げて、お弁当を並べようとしていたとき、不意に大きな影が足下を通り過ぎました。
上空を見上げると、そこには大きなトンビの姿が。
手を伸ばせば届きそうな高さを飛んでいるトンビの姿は「怖い」のひとことでした。
各地で『トンビが人の食べ物を襲う事故』が発生していることを聞いていたので、子ども達を抱き上げたあと、お弁当をベビーカーに仕舞い、トンビから見えないようにしました。
すると、トンビは高度を上げて、観光客がいる場所に向かって飛んでいきました。
上空を気にしながらのピクニック
子ども達はトンビに襲われそうになったことなんて理解していません。
「お弁当食べる!」と言って聞かない上の子を落ち着かせるため、レジャーシートにお弁当を並べて食べさせることにしました。
もしもの事故が怖いので、パパはずっと下の子を抱っこしたまま、空を見上げてトンビの場所を確認し続けました。
トンビの強襲に為す術なし
お弁当を食べ始めて20分ほど経った頃、未だ遠くの方で足下の観光客を見ながらふわふわと旋回しているトンビ。今の状態だと「子ども達が食べ終わるまで大丈夫そうやな」と思っていましたが…。
突然、急旋回。
凄い速さでこちらに向かって飛んで来ました。
お弁当を隠す暇なんてありません。
上の子に一番近い妻に「その場から、すぐ離れる様」に指示しましたが、間に合わず。
妻は上の子を包み隠すように抱きかかえるので精一杯。
1回目の急降下は上の子の顔を掠めるほどの距離
上の子が手に持っていた玉子焼きがターゲットだったのかも知れません。あまりの光景に声が出ず、下の子を抱きかかえながら見ていることしかできませんでした。
2回目の急降下でお弁当はグチャグチャ
1回目の急降下でエサを取れなかったトンビは、身長180cm程度の私が手を伸ばしてジャンプすれば届きそうな高さを旋回。上の子を抱えてその場を離れた妻と一緒に、お弁当が荒らされる様を見守ることしかできませんでした。
3回目の急降下でウィンナーを持って遠くに飛んでいった
トンビは、2回目の急降下でお弁当を剥き出しにして、3回目の急降下でウィンナーをさらって、遠くに飛んでいってしまいました。
いつまで続くか解らないトンビの強襲、いつ子ども達に向かってくるかもわからない恐怖。ただただ子ども達を覆うように抱きかかえることしかできませんでした。
最悪の事故は回避できたから言えること
不幸中の幸いとでも言いますか、上の子は「頭の上に何か飛んで来たねん」と言うだけ。短時間の間に凄い速さで起きた出来事に気付いていません。
家族4人、誰も怪我はありませんでした。
子ども達に直接の危害が加わっていたら、きっと言えてないと思いますが…。
自然な場所に出向くのであれば、ある程度は覚悟しておかなければいけないことで、トンビに限らず、他の動物たちが一方的に悪いと言う訳ではないんですよね。餌を探して飛んでいる真下に、餌を持ってやってきた人間がいた。だから食べた。それだけの話なんです。
※動物愛護とかそういう難しいことは置いといて。
だからこそ、自然な場所に出向く場合は『子ども達だけじゃなくて、周りのことも、しっかり親が見ててあげないといけない』んですよね。
大惨事のあとは後悔と反省でいっぱい
お弁当を食べ始めた時点から、トンビに強襲されるまでの20分程度の間、ずっと下の子を抱っこしながら、遠くを旋回しているトンビを監視し続けました。
それでも、事故は起きました。
何も無かったかのように笑顔で遊ぶ子ども達に悟られない様、ピクニック中は終始笑顔で居続けましたが、頭の中は後悔と反省でいっぱい。
「無理矢理にでも上の子も抱きかかえて離れていれば、1回目の急降下も回避できたんじゃないのか?でも、その場合、こちらに向かってトンビが飛んで来たら対処のしようがあったのか?妻に任せるで正解だったんじゃないのか?妻は守らなくて良かったのか?」なんてことを何度も考えてしまいました。
全部、後の祭りですけどね。
気持ちの良いカップルのお陰で楽しい思い出に
トンビが去ったあと、せめて楽しい思い出で締めくくろうと、菜の花畑を背景に子ども達の写真を撮っていると、カップルが「写真撮りましょうか?さっきは大変でしたね。大丈夫でしたか?」と声をかけてくれました。
いつもはパパ or ママ+子ども達の写真か、インカメラで無理矢理家族4人のアップ(背景なんて映らない)しか思い出に残せないけど、気持ちの良いカップルのお陰で、小さな子ども達を連れては滅多に撮ることができない、家族4人揃った写真を残すことができました。
本当にありがとうございました。
春の淡路島観光はトンビに注意!して楽しく
春の淡路島は島を挙げてのイベントが盛りだくさん。各地で『花』を題材にしたイベントが開催されています。
公式 淡路花祭2018
たくさんの人が訪れる行楽シーズンだからこそ、周りの人、動物、その他色々な物から自分の子どもを守ってあげてくださいね。
もちろん、これは淡路島に限ったことではありません。楽しい思い出を悲しい記憶に代えずに済むように、親はいつでも気を張っているよう頑張りましょうね。
自然な場所では虫にも注意
お花畑は親子で楽しめる素敵な場所ですが、同時にたくさんの虫がいる場所。
小さな子どもを虫刺されから守るためにも、虫除け対策はしっかりしておきましょう。