昨日、九州地方でおきた最大震度7の地震。
災害規模が拡大、唯一の情報伝達がソーシャルメディアという状況にならないとも限らず、私のつまらないツイートは安否確認や情報共有の邪魔になってしまうので、各種SNSの利用は自粛した。
自称専門家さん達が「○○かも知れないし、××かも知れない」と語るテレビを見ながら「かも知れない。しか言わない人達の話を流すよりも、災害用伝言ダイヤル171や災害用音声お届けサービスなどの存在、利用方法を伝える割合を上げた方が良いのでは無いのか?」という疑問を抱くと共に、真横に眠る我が子を見ながら、災害被害への意識を改めないとイケナイと感じました。
※この記事には、実体験だけでは無く、震災を経験した人から書いて欲しいと言われた内容も含まれます。
地震が起きた瞬間、親が真っ先にするべきこと
地震が起きた時は何より先に『自身と家族の安全を確保』する事。
阪神大震災が起きた時、立ち上がって移動する事が出来ないと判断した父と母は、家具の転倒や建物の倒壊による被害を出来る限り抑えるために、自身の上に布団を被せた状態上で横に眠る子どもの上に覆い被さってくれました。
両親の様に、咄嗟の判断で子どもを守るために行動を起こせる心の準備をしておきたい。
揺れがおさまったら、急いでやること
大きな地震から『自身と家族の今』を守ることが出来たら、次は『自身と家族のこれから』を守るための行動を起こす必要がある。
とにかく水をためる
水道局に勤めていた父親からの受け売りですが、地震がおさまったら『水の確保』を最優先で行うべきです。
- お風呂の浴槽
- バケツ
- 洗面台
その他、ためる場所はどこでも構いません。水道管が破裂、断水が起こると水の確保が難しくなってしまうので、とにかく水の確保を行います。水をためる目的は震災時に一番つらいとされるトイレが使えない状況(断水により、水が流れない状況)を想定してのことですが、震災の規模によっては水分補給が困難な場合もあるので、とにかく水の確保が第一優先です。
※水道管の破裂などで水が濁った場合、飲料として利用するのは危険です。
水をためる行為を『利己的』だと感じる人も居るかと思いますが、一度大きな震災を経験すると解ります。その水は自分と家族を守るだけで無く、確保した水を分け与えてあげることが出来れば周りの人も救う事が出来る貴重な物となるので、真っ先に水をためましょう。
家の中でも靴を履く
大きな地震により倒れたグラスやコップが割れて散乱した室内。そんな室内をはだしで歩くと足はズタズタ。足の裏を切ってしまうことで避難所に行くのもかなり大変になります。その上、水が出ないことで傷口を洗い流す事も出来ず、やっとの思いで辿り着いた病院では重体の患者さんで一杯。
そんな最悪の事態を避ける為にも、震災時には家の中でも靴を履く様にしましょう。
家を出るときはブレイカーを落とす
地震に伴う火事の半数以上は『通電火災』と言われています。
通電火災とは、電力復旧後の通電時に飛ぶ小さな火花が漏れ出ていたガスに引火して火事になったり、電気が止まったことで消えていただけのストーブが再び着火して火事になったり。その他にも熱帯魚用のヒーターなどが原因で起こる火事のこと。
在宅中に通電された場合は大きな火事になる前に消し止める事が可能かも知れませんが、自宅を離れる際には必ずブレイカーを落として、通電されても電気が流れない様にしておきましょう。
震災直後の電話連絡はすぐにかけて会話は最低限
大きな地震がおこると電話回線が混線して使えなくなってしまいます。その為、安否確認等は震災直後のまだ回線が混んでいない時に行います。その際、不安な気持ちを少しでも押さえ込みたくて少しでも長く話して居たい気持ちは解りますが、他の人に回線をゆずってあげる事も必要です。
各キャリアメールは遅延があっても、いずれ送り届けてくれるので、混線している状況下ではメールの利用が推奨されている。
SNSの利用方法を考える
前回の地震、今回の地震共にTwitterは安否確認や情報共有として多く利用され、FaceBookでは住所登録を該当地域に設定している人に対する安否確認機能+結果を友人に送信する機能などが広く利用され、LINEはIP通話10分無料(輻輳の兼ね合いで賛否あり)という対応を行うなど、各社毎に被害者、関係者の気持ちを少しでも落ち着かせ、安心させる為の取り組みが成されていました。
この状況だけを見れば「震災時にはSNSを利用しよう」と見えてしまうかも知れませんが、震源が東京都だった場合でも、同じく利用する事が出来る保証はありません。
- Twitter・FaceBookのサービスが落ちないのか?
- ネットワークが落ちていないのか?
- LINE電話までもが混線していないのか?
震災に遭う人数が増えると同時に関係者の数が増え、電話もネットも使えないという状況にならないとは限りません。
その為、今回私1人が行ったSNSの利用自粛は自己満足でしかありませんが、震災時などには無駄なSNSの利用は控えるべきだと考えています。繋がっているから利用して良いでは無く、利用者が溢れてサービスが落ちる前に、関係の無い人は使わないという気遣いも大切です。
最低限必要な防災グッズ
3日分の蓄えがあれば救援物資が届くと言われていましたが、東日本大震災の経験から「1週間以上の蓄えが必要」であり、それらを『安全確保を行う用』と『安全確保後の避難生活用』の2つに分けて保管しなさいと言われる様になりました。
安全確保を行う用の防災グッズ
- 水(1人1~2ℓ)
- 食料(簡単にたべれるもの)
- 懐中電灯
- 携帯ラジオ
- 予備の電池
- 眼鏡
- ゴーグル
- マスク
- 簡単な救急用品
- 持病の薬
- ライター
- 軍手
- 筆記用具
- メモ用の紙
- ボリ袋(防寒、カッパ、簡易トイレ)
- 携帯トイレ
- タオル
- トイレットペーパー
- ウェットティッシュ
- おしりふき
- 衛生用品
- お金
- 身分証明
- レジャーシート
- ロープ
- 万能ナイフ
- 毛布
- 電池式の携帯充電器
- ホイッスル(居場所を知らせる用)
- 粘着テープ
- ラップ
- 新聞
- ナプキン等の女性用品
※玄関や枕元など、震災直後でも持ち出し易い場所に保管。
安全確保後の避難生活用の防災グッズ
- 水(1日1人1~2ℓ×7日)
- 1週間分の食料
- 貴重品
- 服(下着や防寒具)
- 調理器具(カセットコンロ・ガスボンベ等)
- 食器類(使い捨て用)
- 布団、毛布
※ガレージや倉庫などの頑丈な場所に保管。
赤ちゃん用の防災グッズの重要性
ニュースを見ていると『息子と同じ歳くらいの、赤ちゃんを連れて避難している親御さんの姿』が目に止まった。その姿を自分達夫婦と重ね合わせた時、何も準備していない自分達に嫌気が差すと共に、何とも言えない焦りを覚えた。
上記した防災グッズはあくまでも大人を基準にした物であり、赤ちゃんを育てる家庭には育児用品などが別途必要となる。
- 抱っこ紐
- ミルク
- 離乳食
- レトルト食品
- スプーン・フォーク
- マスク
- 歯ブラシ
- おしりふき
- おむつ
- 授乳ケープ
- 衣類品
- 母子手帳
その他、赤ちゃんは大人と違いストレス耐性が低く、避難中だからという我慢も出来ないので、普段の生活に必要となっている育児用品の殆どが『持って行けるなら、持って行きたい物』になってしまいます。
地震の備え/まとめ
地震に対する備えを一切していなかったので、使うことが無ければ、それほど幸せなことは無いと自分に言い聞かせながら、早々に防災グッズを購入しました。
しかしながら、このタイミングで○○という防災グッズを購入しましたと書いてしまうと「災害を利用したお金儲け」だと言われかねないのと、この記事はあくまでも「防災意識を高めよう」という目的と「赤ちゃんの防災も考えなければイケナイ」という意識付けを目的とした物なので、記事内での商品紹介は控えます。また、後日希望があれば商品を纏めます。
現地で被害にあった方々、特に小さなお子さんを育てている方々が、1日も早く元の生活に戻れることは勿論、1人でも多くの親御さんが防災に対する意識を持ってくれることを祈っております。