『仮面夫婦』であるという自覚がある夫婦は、全体の3割以上にのぼると言われています。
この記事では『仮面夫婦状態を続けるくらいなら別れた方が良い!なんて事は言いません。』子供の事、社会的な事、その他色々悩んだ末に辿り着いた場所が仮面夫婦という形なのであれば、誰かに何かを言われる筋合いなど無いと思って居ます。
しかしながら、もしアナタが仮面夫婦の状態に少しでも違和感を覚えているなら、考えて見て下さい。『後何年生きられるか解らない、1度キリの人生。どうせ仮面を被るなら笑顔の方が幸せになれるのではないでしょうか?』
今回は『仮面夫婦』に関する話。
仮面夫婦の特徴
[speech_bubble type=”ln” subtype=”L1″ icon=”daikan.jpg” name=”お代官様”]越後屋!お主の娘はいくつになった?[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”ln” subtype=”R1″ icon=”edo.jpg” name=”越後屋”]今月で20歳を迎えます。ここはひとつ、お代官様のご子息と祝言など。[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”ln” subtype=”L1″ icon=”daikan.jpg” name=”お代官様”]お主の娘は江戸一番の美女、さぞ息子も喜ぶ事であろう。[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”ln” subtype=”R1″ icon=”edo.jpg” name=”越後屋”](これで我が家も安泰)それでは早々に日取りを決めねばなりませぬな。[/speech_bubble]
テッテレー
みたいな時代なら解りませんが、今は結婚相手を自分で選べる時代。結婚初期の頃から仮面夫婦になるという事はあまり考えられません。
仮面夫婦になる理由
例えば私達夫婦の例で言うと、カップラーメンのお湯は必ず線よりも下と決めている私、妻が作るとお湯が線より少し上なので薄くて食べられた物ではありません。『なんて、些細な事』だと感じた人が殆どだと思いますが、人と人との価値観はこんな些細な部分ですら食い違いが生まれる物です。
夫婦生活を続ける中には価値観が物を言うシーンが無数に存在します。子育てに対する考え方の違い、親族に対する考え方の違い、お金に関する考え方の違いなんかも大きく食い違います。
夫婦生活を送る中で必ず生まれる食い違いを上手く消化出来ず、少しずつ夫婦の溝は広がり、結果的に仮面夫婦という物が生まれます。
仮面夫婦が離婚しない理由
仮面夫婦を体験した事が無い人に取っては『何故、離婚しないのか?』という疑問が浮かびます。私は以前7年以上付き合った人と結婚するでも無く、遊びに出掛けるでも無く、平日は仕事・休日はスロットへ出掛ける生活を終わり3年程続けました。友人・知人に会う度、『それなら別れたら良いんじゃないの?』と何度も何度も言われました。
『これが違う』
浮気などを理由に突発的に怒りの頂点へと達した場合は、即別れようという話になる。しかしながら、時間をかけてジワジワと頂点へと達した場合に限っては即別れようという話にはならない。
昨日の普通が今日の普通。
今日の普通が明日の普通。
少しずつマイナス方向へと針が触れると『別れよう』と思うタイミングが解らなくなり、気付いた時には『別れよう』という感情すら通り過ぎた位置に自分が居る事に気が付く。
その時の経験から思うのは『好きとか嫌いを通り過ぎると、無関心になる』という事。一度無関心になってしまうと騒ぎ立てて関心を抱かざるを得ない状況になるくらいなら、今のまま波風立てずに生活を送っていく方が楽だという結論に達する。
夫婦関係の場合は更に複雑で、無関心状態に嫌気がさしたとしても、中々行動に移せない。
- 親権は?
- 養育費は?
- 生活費は?
その他、多くの問題を直視した後に仮面夫婦という形に落ち着いてしまう。
『生きていく為には、仕方無い』と割り切って。
仮面夫婦ほど良い夫婦に見える
『仮面夫婦ほど仲が良さそう』に見えます。
子供の学校行事には夫婦揃って参列したり、頻繁に家族旅行へと出掛けるなど、周りからは『○○さんの家は、良い夫婦』と思われているケースが殆どです。しかしながら一旦家に入ると激変、子供を介しての会話がギリギリライン。2人きりになる状況をお互い意図して作らない様に行動して、2人きりになったとしても何も話さず無視します。近所の他人に『おはようございます』とは言えますが、夫婦間では『おはよう』なんて間違っても言わない様な状況になります。
一般的に仮面夫婦と言えば『外では仮面を被り、中では仮面を脱ぎ去る』という意味で用いられますが、私は『外では良い仮面を被り、中では悪い仮面を被っている』と思っています。
だって、人間として糞みたいな、そんな顔が素顔な訳無いでしょ?
自分の素顔を決めつけない
私自身、過去に色々してきたので今更夜の仕事時代から付き合いのある人間の前で『ゆうと君~~~!ちゅっちゅっちゅっ!』なんて恥ずかしくて出来ません。この人の前では私はこういう人間で居ないとイケナイという強い思い込みが必ずあります。
育児ブログ化している状況で『私は妻以外の人を愛しています。』なんて書いた日には燃え上がるでしょう。まぁ実際にそういう状況になったら『浮気なう』とか良いながら記事を書きますが、人は必ず相手に対して○○であって欲しいという思いを持っています。
『本当に仮面を外せるのは、死んだ時だけ』です。
後はもう、生きている間は『何かしらの仮面』を付けて生活しています。恋人に良く思われたい、職場で出来る人と思われたい、その他相手に合わせ常に仮面を付け替えているハズです。
その中から『自分が身に付けていて、苦痛では無い』と思える仮面を素顔だと思い込むだけです。
どうせ被るなら笑顔の仮面
人間は自分を映す鏡、笑顔を映せば笑顔を返してくれます。
後何年生きられるという保証を得て生活している人は1人もおらず、更に人生は1度きり、やり直しは出来ません。外に良い顔をして中に悪い顔をして、その生活を楽しい・幸せだと感じているなら構いませんが、ふとした時に少しでも辛い・寂しいと思う事があるなら話は別。
能面みたいな仮面は1度ハズして、笑顔の仮面を付けた状態で夫婦2人で話し合ってみませんか?
『なんで、自分から』と思ってしまう気持ちは解りますが、自分も行動しない・相手も行動しないという状況が招いた結果が今です。『自分の為に、子供の為に』と得意の割り切りを見せる時です。正直、『相手の為に』なんて考える必要はありません。自分を幸せにする為の行動です。
それでも相手から歩み寄りが出てこない場合は『生活費でも養育費でも、何でも吸えるだけ吸ってやれば良い』です。アナタは歩み寄った、それでもダメだったから仕方無い。
笑顔の仮面を付けた状態での歩み寄り
笑顔の仮面を付けて話し合いをする時の成功例と失敗例です。
仮面夫婦の歩み寄り/失敗例
[speech_bubble type=”ln” subtype=”L1″ icon=”egao_w.jpg” name=”アナタ”]ねぇ、今度の休みなんだけど・・・。[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”ln” subtype=”R1″ icon=”30sman.png” name=”相手”]・・・はぁ?何?[/speech_bubble]
『人が折角、話しかけてやってるのに、なんじゃいワレコラその反応!!』
はい、ダメ。
アナタは笑顔の仮面を付けて話そうとしたけど、当然相手はまだその気持ちになっていないので、会話初めは『流石私、おっとな~』くらいの上から目線でも構わないので我慢しましょう。
仮面夫婦の歩み寄り/成功例
[speech_bubble type=”ln” subtype=”L1″ icon=”egao_w.jpg” name=”アナタ”]ねぇ、今度の休みなんだけど・・・。[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”ln” subtype=”R1″ icon=”30sman.png” name=”相手”]・・・はぁ?何?[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”ln” subtype=”L1″ icon=”egao_w.jpg” name=”アナタ”](私は大人、我慢我慢。)2人でゆっくり話し合う時間も無かったから、たまには2人で出掛けないかなって・・・。[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”ln” subtype=”R1″ icon=”30sman.png” name=”相手”]・・・。[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”ln” subtype=”L1″ icon=”egao_w.jpg” name=”アナタ”](ウンとかスンとか言えや。)お互い思うところがあると思うし、これからの為にもどうかな?[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”ln” subtype=”R1″ icon=”30sman.png” name=”相手”]いいよ。[/speech_bubble]
~中略~
っとまぁここまで上手くいかない事は、自身の経験からも知っていますが、仮面夫婦という形であれ共に生活をしていくのであれば、歩み寄る姿勢を見せる事は大切な事です。
1度無関心になった相手に対して再度関心を持つことがどれだけ難しい事かは重々理解した上で、心豊かな生活を送る為に、自分の為に努力してみては如何でしょうか。
仮面夫婦/まとめ
今回は仮面夫婦を名乗る読者さん宛に書きました。
全てにおいて自分が良いと思っていれば何も行動を起こす必要はありませんが、良く無いと思っているのであれば『相手から起きる行動は無い』と理解した上で、自ら行動を起こさなければ何も変わりません。
夫婦関係に限らず、常に受け身でしか物事を行わない人は後で後悔しますよ。
因みに、今書いていて思ったのは『三十路男の悪あがきブログ=仲の良さそうな夫婦』という印象を持っている人が多いと思いますが、夫婦の実情なんて誰にも解りません。(意味深)