夫婦喧嘩で離婚寸前/子どもの将来を踏まえた苦渋の決断

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結婚式こそ挙げられなかったものの、新築一戸建ての完成と時を同じくして待望の子宝にも恵まれた順風満帆な夫婦生活。お互いを尊重しあっているからこそ、大きな喧嘩が起こることも無い。笑顔で過ごした3年という時間は、妻と添い遂げるという希望を確信に変えるには十分過ぎる時間であり、これから先も続いていく時間だと確信していた。

 

そんな甘い考えはたった1度の夫婦喧嘩をキッカケに終わりを告げる。数週間の時間をかけてジワリジワリと夫婦の関係は悪化、気が付いた時には手の施しようが無く、離婚届を書けばお終いという所まで来ていた。

夫婦喧嘩の2つの理由

夫婦喧嘩には大きく分けて2つの理由がある。

 

日々の積み重ねが生む夫婦喧嘩

夫婦生活の中で生まれる本当に小さなボタンの掛け違い。最初は気にならない程のズレでしか無かった生活や考えの不一致が積み重なり、気が付いた時には手遅れという状態を陥る。

日々の積み重ねが理由である場合、「最終的な理由を作ったのは誰なのか?」を考えてしまうあまり、根本的な理由が小さな掛け違いであることに目をつむってしまう。

 

不倫などの不貞行為が生む夫婦喧嘩

不貞行為を理由に始まる夫婦喧嘩は不倫に至る経緯が気持ちのすれ違いやセックスレスであったとしても、不貞行為以外の行動(夫婦関係を改善する努力)が可能である為、どの様な理由においても不倫をした側が全面的に悪い。

 

夫婦喧嘩から関係破綻までの流れ

仕事の帰りが遅く、休日も満足に家族との時間を作らない旦那に対して、我慢の限界に達した妻は手紙を置いて「実家に帰らせて頂きます」を実行した。

 

実家に帰らせて頂きます

子どもをここまで大きくしたのは妻だと言い切れる程に、家族との時間を満足には作れずにいた自覚は強く、手紙を読むなり妻に電話をかけて「時間が経つと修復不可能になるから、明日ちゃんと話そう」と伝えた。

 

「家族の為に」を行動で示す約束

仕事以外で家を離れるにも相応の理由があることは隠し、妻の目に見える形で「家族の為に」を行動で示す約束をした。妻にそうして欲しいと言われた訳でも無く、家族との時間を作れていない負い目から約束した。

 

行動で示しても結果は同じだった

妻と話し合いをした翌日、息子が原因不明の体調不良に見舞われた。自分自身の体調も悪く1人での育児は困難ということで実家へ帰るという妻に、行動で示すと約束した私は仕事を休んで病院へ連れて行った。そしてその後、妻の実家へ2人を送る事になった。

 

旦那が居ても居なくても変わらない結果に絶望

言葉そのままに「自分が居ても居なくても、実家に帰るという決定事項は揺るがないのであれば、もう思うとおりにして下さい」と伝えた。その後、お互いが歩み寄ることをしないままに時間だけが流れ、気が付けば離婚に伴う養育費の問題などを調べる様になった。

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夫婦喧嘩は誰かに相談するべきでは無い

夫婦喧嘩を始めてから、親兄弟・友人知人に対して『相談』することは無かった。あたかも夫婦生活には問題が無いかの様に振る舞い、平生を装った。

 

他人の賛同は時として状況悪化を加速させてしまう

仲の良い友人に相談した所で「お前が悪い」と自分を否定してくれる人間は少ない。「その気持ち解る」や「ウチも似た様な物」など相談した側を尊重した意見は『自分は悪くない』という勘違いを生み、夫婦関係の悪化を加速させてしまう。

 

夫婦喧嘩に対する意見は大切な人を否定されること

更に、相談した相手が「旦那を支持すれば、それは即ち妻批判」となり「妻を支持すれば、それは即ち旦那批判」となってしまう。自分を含む大切な家族を否定されることになれば無駄なストレスを生むことになるので、誰にも相談しなかった。

 

離婚で考えるのは子どもの将来?

離婚という2文字が頭を過ぎる様になってからは、親権や養育費など子どもに関することばかりを考えていた。そしてある時、子どもの事など一切考えていない自分に気が付いた。

 

考えているのは子どもでは無く自分の将来

「子どもの為に離婚はしたくない」という世間一般にありふれた台詞を自分自身も一瞬は考えたが、これは綺麗事でしか無い。子どもの為と言いながら、子どもと離れたくない自分の為でしか無いと気付いてからは解決方法は1つしか無いと知った。

 

離婚したくないから自ら歩み寄る

子どもの為では無く、子どもと離れたくない自分の為に=離婚したくないから自ら妻に歩み寄るという苦渋の決断を下した。

 

妻と本当の意味で腹を割って話す機会を作る

奇しくも結婚記念日を翌日に控えた日の夜。子どもを祖父母に預けて妻と2人だけで話をする席を設けた。と言っても、元々土日に色々な街を周り3度目の結婚記念日を祝う為に元々予約していたお店に妻を誘った。

 

お互いに積み重ねた掛け違いの大きさ

気を使い過ぎて、言うべきタイミングで言いたいことを言えなかったことで少しずつ貯まっていくフラストレーション。自分がしてあげたいと思う事と相手がして欲しい事の大きなズレ。その他、妻は自分の口から多くの事を語ってくれた。

 

優しさと遠慮は違う

妻は仕事を頑張る旦那に対して、旦那は子育てを頑張る妻に対して「言いたいことを我慢して言わない」のが優しさだとすれば、「言いたいことを言えない」は遠慮となる。結婚してから3年の間、言いたいことも我慢して来たけどこれからは全部言うことをお互いに努力することを約束した。

 

大切なのはこれからどうするのか

子育ては本当に大変な物であり、妻には非常に大きな負担をかけているという自覚と感謝があったので、私は自分自身が積み重ねた妻に対する掛け違いは殆ど話さず、一通り言いたいことを伝えて一息ついた妻の口から「そういえば」というフレーズが出た。腹を割って話すことと話の流れに併せて相手の悪い所を探す行為は別物なので話を遮った。

 

「仕事が遅かったり、土日に家を離れたりする時もあったけど、その全部が家族の笑顔に繋がる行動であったと胸を張って言える。でも、それを証明する術は無い。過去の事を全て忘れてやり直そうなんてことを俺が言うのはお門違いかも知らんけど、今までもこれからも家族を笑顔にしたいという目的の為だけに行動するから、プロポーズした時と同じく俺を信じて着いてきて」と伝えた。

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あとがき

たった1度の夫婦喧嘩で離婚寸前まで追いやられて学んだことは「相手の望みを知ることの重要性」と「相手の望みを聞くことの重要性」の2つ。遠慮して意見を言わない妻の反応を勝手に解釈して知ったつもりになるのではなく、言いやすい空気感を作って言わせてあげるのも必要だなと解った。

後、時を同じくして彼氏と喧嘩して実家(二世帯)に帰ってきた妹が「大き過ぎる火事を見てると、自分の火事は些細なことだと解った」と言って、無事仲直りして帰って行った。夫婦喧嘩が再燃した時には、自分以上に揉めている夫婦を探してクールダウンしようと思う。笑

 

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