5台ものウォーターサーバーを使い込んだ今となっては、ウソに聞こえてしまうかも知れませんが、私は「ウォーターサーバーなんて必要ない」と思っていました。
必要ないと感じていた最たる理由は「高い」というイメージ。小さい頃から水道の蛇口を捻って、水道水を飲む生活を送ってきた私にとっては「水は無料(水道代だけ)で飲めるもの」というイメージでした。
”便利な生活に慣れてしまった”と言われれば、その通りなのかも知れませんが、”生活の移り変わりを理由にした価値観の変化”から、便利さ以外のメリットを感じるシーンが多くなってきました。
生活の移り変わりによる価値観の変化
年収400万円程度の一般的なサラリーマン家庭(家族4人)なので、決して裕福な生活を送れるわけではありませんが、子どもが生まれた頃を境に「お金で時間を捻出する」という感覚が強くなっていきました。
- お金を使って、便利な物を買う
- 便利な物を使って、時間を捻出する
- 捻出した時間を他のことに回す
もしかすると、それは大人の感覚として当たり前のことなのかも知れませんが、独身時代に抱いていた「時間でお金を貰う」という考えとは正反対の感覚でした。
生活の移り変わりによって24時間では全然足りなくて、お金を使ってでも時間を捻出しないと、自分のことはおろか、子ども達と満足に遊ぶ時間すら作れない。そんな経験から、気持ちに大きな変化が生まれました。
『便利』はどの家庭にも言える共通のメリット
実際にウォーターサーバーを愛用している人に「便利ですか?」と聞けば、まず間違いなく「便利です!」という回答が返ってきます。
これは営業文句などではありません。
心から「あると便利」だと思っています。
しかしながら、購入を検討している人達にとって「便利」は当たり前なんです。それ相応の対価を支払うのに不便な訳がないんです。
結局の所、大切なのは費用に対する効果(メリット)がどれだけあるのか?ということだけ。少なくとも、私が購入を検討しているときに考えていたのは、その1点だけでした。
上辺で語るメリットはどれも微妙な内容
検討している人達にとっては「見飽きた内容」かも知れませんが、一般的に言われているウォーターサーバーのメリットは下記の通りです。
- おいしい水を飲むことができる
- 宅配してきてくれるので便利
- ペットボトルなどのゴミが減る
- いつでもお湯が出て便利
- 災害時の備蓄飲料になる
購入を検討していたときに何度も見かけましたが、最近はペットボトルでおいしい水が売ってるし?ネット通販で購入したら宅配してくれるし?と「どれも2Lのペットボトルで良いんじゃないの?」と言えるものばかりでした。
典型的なウォーターサーバー < ペットボトル派でしたが、子どものミルク作りに使いたいという妻の要望に添って、ウォーターサーバーを購入。今では立派なウォーターサーバー信者です。
メリットがデメリットを超えた瞬間
利用者にとって、ウォーターサーバーのデメリットとは「費用」です。誰でも1度はペットボトルの水を買うことと比較します。そして「高い」と感じます。これはもう、儀式みたいなものです。
そんな大きすぎるデメリットを、メリットが上回る瞬間あったので、ウォーターサーバーのメリットとして紹介したいと思います。
キッカケは自然災害
6月に大きな地震がありました。
私が住んでいる場所は震源地からとても近くて、上から物は落ちてくるわ、食器棚の中はグチャグチャになるわで悲惨な目に遭いました。
7月に台風被害がありました。
家から徒歩圏内にある一級河川が氾濫するかも知れない?という情報を聞いても、雨風が強すぎて外に出ることすらできない。そんな状況に遭いました。
実被害を受けた方々に比べれば微々たるものかも知れませんが、2人の子どもを持つ親としては気が気でない事態でした。
災害時の備えはしていた(つもり)
2011年の東日本大震災を目の当たりにしたことで、自然災害に対する備えはしている(つもり)でした。
子どもの生活に必要な粉ミルクや離乳食、オムツなどは常に取り出せる場所に置いたり、大人の生活に必要なものは1万円以上のお金を払って非常食セットを購入したり、最低限の飲み水として2Lペットボトルを1箱(6本)ストックしていたり。
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地震が起きたら家族の安全を確保した後、ガス火の確認をして元栓を閉めて、水道水が濁る前にお風呂にお湯をためて、ドアのゆがみで出られなくなる前にドアを開けて。など、自分なりのマニュアルも用意していました。
それだけ準備していても、実際に自然災害に遭遇すると”圧倒的に足りなかった”んです。
お湯の存在はとても大きかった
地震の日、「子どものミルクを作ってあげられないから助けて欲しい」という友人家族を自宅に招きました。震源により近い場所に住む友人宅は「ガスの供給がストップしてしまった」とのことでした。
同じく子どもを育てている親として「ガスが止まっても、電気が生きていればお湯を出すことができる」に初めて価値を感じた出来事でした。
「地震で家屋が倒壊してしまったら?」という身も蓋もない話は置いておいたとして、災害がいつも暖かい時期にやってくるとは限らない。備えがあってもお湯がなければ作ることができない。そして、そのお湯はいつでも何処でも作れるものではない。
そんなことを考えると、ウォーターサーバーは”便利”というメリットだけでなく、災害時の備えに対する選択肢の1つだという位置付けになりました。
何が起こるかわからない自然災害だからこそ、選択肢は1つでも多い方が良いんです。
目に見えないメリットにこそ価値がある
ウォーターサーバーは目に見えるメリットだけで十分過ぎるほど便利なアイテムですが、それでも購入に迷ってしまうという人は、目に見えないプラスアルファのメリットに目を向けてみては如何でしょうか。
各家庭毎に「〇〇のとき、✕✕にも使える」は異なるものとなりますが、少なからず購入を前向きに検討する材料にはなるのかなと思います。プラスアルファのメリットが思い付かない!という人は、ペットボトルをまとめ買いする方が長い目で見て正解だとも思います。
冷蔵庫や洗濯機などの必要家電ではないので、自分が「便利そう」と思えば利用すればOK。そうでなければ利用しないが正解です。
最後に、上の子が下の子のためにお水を入れようとしてくれる(そして床をビチャビチャにしてくれる)姿を初回見た時は可愛くてメリットだと感じました。2回目は怒りしか湧いてこなくてデメリットだと思いました。おしまい