ベビーサークルを手作り/材料の選び方から設計書ダウンロードまで

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「ベビーサークルで囲うと、赤ちゃんの遊べるスペースが狭くなって可哀相」という妻の意見を基に、既製品のベビーサークルを購入するのでは無く、手作りする事を選びました。更に、手作りするなら『赤ちゃんの事を最優先に考えたベビーサークル』を作りたいと思い、発想を180度変更。

ベビーサークル内が遊ぶ場所

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ベビーサークル外が遊ぶ場所

赤ちゃんが触ると危ない物を1箇所にまとめ、サークルで完全に区切ってしまうという方法で『赤ちゃんは広々と遊べる』『パパ・ママも安心』を実現したので、ベビーサークルを手作りする為に必要な材料や設計・組み立てまでの流れをご紹介します。

ベビーサークルを手作りする方法

ベビーサークルを手作りする流れは以下の通りです。

  1. 横幅・奥行きの計測
  2. 高さの実測
  3. 材料の購入
  4. サークルの組み立て
  5. 赤ちゃん用の装飾

寸法を計測する所から、材料の購入・組み立てまでを1日で終わらせる事も出来る程に簡単な作業です。※最後に簡易設計書も用意してあるので、必要に応じて利用して下さい。

 

ベビーサークルの完成予想図

ベビーサークル_手作り_完成予想図

生活感があり過ぎて公開を躊躇う程でしたが、実物が無いと解りにくいので載せておきます。ベビーサークル(写真)の実寸は横幅:283cm, 奥行き:127cm, 高さ:67cmです。

  • パソコン
  • 空気清浄機
  • オムツのゴミ箱
  • 本棚
  • ネット回線やコード

その他、ご飯用の椅子など赤ちゃんに触って欲しくない物を壁側にまとめて、サークルで囲った場所には入れない様にしています。※赤ちゃんが遊ぶスペースは出来る限り広く

 

ベビーサークルの寸法を決める

まずはベビーサークルの大きさ(横幅・奥行き・高さ)を決めます。

 

囲いたい場所の横幅・奥行きを計測する

完成予想図でも解る通り我が家では、横幅=部屋の横幅一杯。奥行き=パソコン机+椅子を引ける幅を基準に計測を行いました。

 

サークルの高さを赤ちゃんで実測する

横幅、奥行きは部屋の大きさに応じて計測すれば良いのですが、高さに関しては『赤ちゃんの手がギリギリ届く高さ』に設定しました。パパとママは跨ぐことが出来て、赤ちゃんは絶対に超えられない高さを自身の子どもの大きさに応じて実測して下さい。

 

材料は強度=安全面で選ぶ

ベビーサークル_材料

ベビーサークルの寸法が決まったら、次は材料選びです。

 

100均の製品は強度(安全面)に不安が有る

ベビーサークルを手作りする方法を調べた人ならご存じの通り、一部100均の製品を使って作る方法が出ています。これは「月齢の低い頃なら大丈夫」だと思いますが、赤ちゃんの成長を考えた時には『強度(安全面)に不安』が残ります。

掴まり立ちを覚えた頃からベビーゲージなどを掴んで後ろに全体重をかけてガシャガシャと揺らして遊び始めます。更に、1歳2歳と成長を重ねることで体重も増えて身体も大きくなってくるので『強度=赤ちゃんの安全』と考えて素材を選びました。

 

オススメの材料はスペーシア

工務店で働く知人に「大人が無茶しても大丈夫なパイプを教えて欲しい」と伝えた所、ホームセンターなどでも手に入りやすいスペーシアを教えて貰いました。実際に触ってみた所、中はしっかりとした素材で出来ているにも関わらず、表面は金属程固くは無いという優れもの。

イレクターのパイプもDIYでは人気なのですが、中々良いお値段するので、材料選びに迷ったらスペーシアの製品をオススメします。

 

ベビーサークルの組み立て

ベビーサークル_手作り_組み立て

まずは、パイプとジョイント部品を設計図に基づいて組み合わせるだけです。

 

パイプとジョイント部品を接着

スペーシアの製品同士を接着する為には、専用の液体(数百円)を利用します。使って見た体感としては恐らく液体で表面を溶かして接着しているのだと思いますが、接着した後に全力で剥がそうとしても剥がせない程に強固な接着になりました。

 

ベビーサークルの枠部分が完成

ベビーサークル_手作り_外枠

外枠だけの状態を大人が引っ張ると流石に動いてしまうので、右隅はパソコン机で固定。左端は本棚で固定という形を取っています。この状態であれば大人が全力で引っ張っても動くことはありません。更に強度の面で見ると、私(70kg前後)が座っても大丈夫でした。※正しい使い方では無いので座ったり体重をかけたりはしないで下さい。

 

網で通れない様に蓋をする

ベビーサークル_手作り_結束

外枠だけの状態では赤ちゃんが通れてしまうので、部屋側の面だけに網で蓋をします。網と固定する紐は100円均一で買いました。組み立て後のサイズに合わせていくつかの大きさを組み合わせて下さい。

 

結束バンドは極力使わない

結束バンドを使った事がある人なら解ると思いますが、切り口がどうしても尖った形状になってしまいます。切り口を丸くする方法が無い訳ではありませんが、網の部分に赤ちゃんが体重をかけた際にプチンとちぎれる可能性も高くなるので、太い目の紐をぐるぐる巻きにして固定する方法をオススメします。

結束バンドを使いたいという人は、必ずゲージの内側に切り口が来る様にしましょう。

 

見た目は気にしなくて良い

ベビーゲージを手作りする時は見た目は気にしない方が良いです。数週間もすれば赤ちゃんがメチャクチャにしてくれるので最初の見た目に拘るだけ空しいことになりますので。

 

赤ちゃん用の飾り付けをする

ベビーサークル_手作り_飾り付け

奥にあるスペースよりも手前(ベビーサークル)に興味を惹く物があれば、赤ちゃんは無理してサークルをよじ登ろうとはしません。※過去に1度も登ろうとはしていません

 

単体では遊ばなくなったオモチャで装飾

写真部分で言えばオーボールや歯固め、ベビーベッドの柵に付けていた音のなるおもちゃなど単体では遊んでくれなくなったおもちゃをゴムなどで固定してあげましょう。単体のおもちゃには興味が無くとも、工夫を加えることで再度遊んで貰えるおもちゃになります。

 

材料:スペーシアの調達方法2種

スペーシアを調達する方法は2つあります。

 

ホームセンターなどで既製のサイズ(長さ)を購入

私は近所のコーナンでスペーシア製品を取り扱っていたので、直接店舗に足を運んでサイズを選定。足りない部品はコーナンのサービスカウンターで既成サイズの商品を取り寄せて貰うという方法で購入しました。

※既製品の長さが決まっているので、100%想定通りのサイズにはなりません。

 

自身で取り寄せてカットまでする方法

スペーシアではパイプをカットする為の器具が発売されています。

スペーシア_パイプカッター

このパイプカッターを使えば自分の好きな長さ(部屋に100%収まるサイズ)でベビーサークルを作ることが可能となります。パイプ自体もカット前の物をネットで注文した方が安くなるケースが殆どなので、DIYに自信がある人や近くのホームセンターに取り扱いが無かった人は検討してみて下さい。

 

ベビーサークルの設計図ダウンロード

ベビーサークルを作る時、頭の中だけで考えているとゴチャゴチャになるので、2種類の簡易設計書を作りました。※無いとは思いますが二次配布は禁止とします。

 

ベビーサークルの採寸用設計書

ベビーサークルの採寸用設計書

ベビーサークルの採寸をする為だけの設計書です。

  • 高さ
  • 横幅
  • 奥行き

メモ書き程度で十分なのでご自身で似た様な物を書くか、画像クリックから保存するなどしてお使い下さい。

 

ベビーサークルの詳細設計書

ベビーサークルの詳細設計書

ベビーサークルを手作りする際の詳細設計書です。※画像クリックから保存するなどしてお使い下さい。

  • 高さ用パイプの本数・長さ
  • 横幅用パイプの本数・長さ
  • 奥行き用パイプの本数・長さ
  • ジョイントパーツの種類・個数

強度を出す為に、横方向(長辺部分)を3分割にして縦にパイプを入れてあります。当然ながらパイプ数・パーツ数分だけ値段は高くなりますが、強度=赤ちゃんの安全なので大きなベビーサークルを自作する場合には絶対やるべきです。

奥行きの寸法も広く取りたい場合

奥行きの寸法を長く取りたい場合は、安全面を考慮にいれて縦方向(短辺部分)も2分割にして縦パイプをいれたほうがいいでしょう。奥行き127cmで作ったベビーサークルは分割していませんが、奥行き160~180cm以上で作る場合は2分割を検討してみてください。

 

ベビーサークルを作るのにかかった費用

スペーシアの製品を使ったことでコスト面を抑えることが出来たので、ベビーサークルは総額1万円かからないで作ることが出来ました。市販の商品は軒並み1万円以上かかることを考えると「好きなサイズで作れて、更に市販の品よりも安い」ということになります。

作るのが手間と言えば手間になりますが、それすらも楽しんでしまえば良いかと思います。

 

ベビーサークルで囲うのは赤ちゃんでは無い

危険な場所を囲うことでベビーサークル外の場所全てが赤ちゃんの遊び場になりました。狭いスペースに追いやるのは可哀相なので、出来る限り広い場所で自由に遊ばせてあげられる様にしてください。

 

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