「上の子と下の子」はどっちが得で、どっちが損でしょう?

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10日間連続で、子ども達と過ごせる機会は二度とないかも知れないから、GWの10連休は「子供のためだけ」を考えて過ごしました。

  • 3歳の上の子と2人でデート
  • 1歳の下の子と2人でデート
  • 兄弟揃ってのお出かけ
  • 家族揃ってのお出かけ

色々な形で子ども達と一緒の時間を過ごしている中で、何気なくつけたテレビの中で「上の子と下の子はどっちが得してるんだろう?」という話題が…。

子ども達と過ごした10日間で「上の子と下の子論争」に答えを出そうと思います。

先に産まれたからこそ得をする上の子

職場のいざこざで病みきった私の心を子どもの笑顔で清めるために、GWに向けてお昼ご飯を節約するなどしながら、お小遣いを貯めてきました。

その額、何と1万円!

 

GW初日は1万円を握りしめて、上の子と2人で朝からデートに出かけました。

  • 突然興味を持ち始めたレゴブロック
  • 少し前から催促されていたロングトミカ2台
  • ゲームセンターのミスで簡単にGETできたトーマスのリュックサック
  • お昼ご飯にレストランでお子様ランチ
  • おやつに喫茶店でパフェとジュース

イオンデートを満喫したあと、公園までの自転車移動中に仮眠してフル充電。起きた瞬間から新しい1日が始まったと言わんばかりに公園を走り回って、帰宅してからは買ってきたおもちゃで大はしゃぎ。

 

上の子と下の子を並べたとき、真っ先に「得」できるのは、やっぱり上の子の特典

 

後に産まれたからこそ得をする上の子

初日でGWの予算1万円が消滅したから…は理由にならないので、ヘソクリから1万円を引き出して下の子と2人でデートに出かけました。

珍しく欲しいと主張したロングトミカ1台とアンパンマンのTシャツとパンツを購入。1歳でまだまだ食事に大きな自由はない下の子と果物100%のジュースを飲んだあと、公園でデート。

 

買いすぎた公園グッズ(お下がり)を使っていると必ず邪魔しにやってくるお兄ちゃんがいない砂場で、ドッロドロになるまで一緒に遊びました。

 

「上の子には〇〇をしたから」や「〇〇を買ったから」が最低ラインになるから、どうしても判定基準が甘くなってしまう下の子への行動。前例があるからこそ「得」できるのは、やっぱり下の子の特典

 

先に産まれたからこそ損をする上の子

リビングや寝室で、兄弟2人が大きな声で叫びながら追いかけっこしたり、おもちゃを持って走り回ったり。10日間、毎日見た景色ですが、最終的には決まってどちらかが泣いて終演を迎えます。

 

下の子が泣いたら怒られるのは上の子

体格差の大きい1歳児と3歳児が接触すると、下の子が吹き飛ばされて壁や地面に衝突します。そうなれば下の子は号泣、それを見た私は「危ないから走り回らないって言ったでしょ!」と上の子を叱ります。

 

相手が遊んでいる物が宝物に見えてしまう子ども達は、お互いのおもちゃを奪い合い、力で劣る下の子が敗北します。そうなれば下の子は号泣、それを見た私は「一緒に仲良く遊べないなら、おもちゃは買わない!」と上の子を叱ります。

 

同じ条件で、同じように遊んでいるはずなのに、結果的に下の子が泣いたというだけで怒られるのはいつも上の子…。

 

上の子が泣いても怒られるのは上の子

体格差が大きいとは言え、上の子が転んだ下の子の下敷きになってしまったり、テンションが上がりすぎて1人で全力で転んだり。そうなれば上の子は号泣、それを見た私は「だから、危ないって言ったでしょ!」と上の子を責めます。

 

奪った宝物(ブロック)で作った芸術品が、下の子の無慈悲な一撃によって壊されるときもあります。そうなれば上の子は号泣、それを見た私は「また作れば良いでしょ!泣かない!」と上の子を責めます。

 

同じ条件で、同じように遊んでいて、更に上の子が泣いたというのに攻められるのはいつも上の子…。

 

後に産まれたからこそ損をする上の子

下の子を授かったときは「下の子=上の子のお下がり」という子育ては絶対に辞めよう。と思っていましたが、育ててみて「乳幼児期~幼児期の頃は仕方ない」と気付いてしまいました。

 

乳幼児期の肌着など汚れが目立つような物は流石に買い替えましたが、3歳くらいまでに購入した育児用品の多くは「値段の割に使う回数が少ない=まだまだ綺麗な状態で残っている」物ばかりでした。

  • 普段着や帽子
  • 寝具や寝巻き
  • お皿やスプーン
  • 履き潰さなかった靴
  • おもちゃや絵本

買い足してはいるので、必ずしも全てがお下がりという訳ではないけど、下の子が使っている(使っていた)物の7割~8割は上の子のお下がりです。

 

おもちゃに関しては特に顕著で「今日こそ、下の子のおもちゃを買う!」と決めて、十回以上もトイザらスに出向きましたが「これは上の子が全然遊ばなかった…っていうか家にある」や「これは家に無いけど、下の子が微塵も興味を示してくれない…」などを理由に、生まれてからの1年半で片手で足りるほどしか買っていません。

 

自己主張が出てくれば、下の子専用のおもちゃを買うときがやってくるとは思うけど、上の子の置き土産は残り続けるので、下の子が新しい何かを手に入れるチャンスは多くありません。

 

成長度合が違うから生まれる”違い”は仕方ない

一緒に遊ぶ兄弟

実際に育ててみると、年齢や性別の異なる2人の兄弟を並列に置くことなんてできないという事実に気がつきました。

 

「上の子と下の子は平等に!」を強く意識していた私ですが、上の子がブー(口に唾をためて吹き出す)をしたら「ブーをするなって言ってるやろ!」怒りますが、下の子がブーすると「お前も色々できるようになってきたな」と笑ってしまいます。

上の子が台によじ登ると「危ない!」と叱りますが、下の子が台によじ登るとサッと近づいて手を添えながら「成長してるなぁ!」と褒めてしまいます。

 

これは「上の子の方が可愛い、下の子の方が可愛い」というレベルの話ではなく、ただ純粋に『成長度合に応じた行動』というだけの話ですが、もしかすると上の子は「下の子と同じことをしているだけやのに不公平!」と思っているかもしれません。

 

逆に、上の子をキッチンに読んでタマゴを割ったり、ホットケーキミックスを混ぜたりのお手伝いして貰っていると、下の子は「ボクにもやらせて」と近寄ってきますが、私に「ダメよ!」と言われて泣きながらママの所に戻っていったり、その場に居座って物を投げたり。

 

これも「上の子の方が可愛い、下の子の方が可愛い」というレベルの話ではなく、ただ純粋に『成長度合に応じた行動』というだけの話ですが、もしかすると下の子は「上の子はやらせてもらっているのに不公平!」と思っているかもしれません。

 

成長度合が違う2人の子どもが同じ空間で生活していれば、そこには必ず”違い”が生まれ、その”違い”は大人の尺度で計ると「損」だ「得」だとなってしまうのかな?

そんな風に感じてしまいました。

 

結論:上の子も下の子も得をしている

特定のシーンだけを見れば「上の子の方が得しているようにみえる」や「下の子の方が損しているようにみえる」は確かにあるけれど、「上の子には〇〇をしたから、下の子にも〇〇を」があれば「下の子には✕✕をしたから、上の子にも✕✕を」があって当たり前。

 

相乗効果で喜ぶシーンは2倍!3倍!怒るシーンもたくさんあるけど、怒ったことに対するリカバリーはもちろん、それ以上に褒めて、褒めて、褒めまくる。

 

こうやって文字にしなくても、薄々気付いてはいたけれど、親は子ども達のことを同じように同じだけ愛しているという気持ちさえあれば、そこに損得は存在しない。

 

子ども達に損得を考えさせないために

子ども達のことを同じように同じだけ愛しているという気持ちで救われるのは、あくまでも親だけ。子ども達がそれぞれどのように感じるか?は全くの別問題となる。

 

4人兄弟の長男として、私自身が言われ続けてきた「お兄ちゃんだから」という言葉。2人の子どもを育てる親になった今では上の子に言ってしまうようになった「お兄ちゃんだから」という言葉。

 

もうね、ある程度は仕方ないと思うの。

 

上の子を押さえつけるための言葉であれば、それは絶対に言ってはいけない言葉だけど「お兄ちゃんだから」で上の子が得をして下の子が損をするときもあれば、「お兄ちゃんだから」で下の子が得をして上の子が損をするときもある。

下の子が新しい何かを上手にできるようになったら、下の子を褒めて、上の子にも「お兄ちゃんがいつも頑張ってるのみてたから、真似してできるようになったね!ありがとう!」って伝えることで、結果的に「お兄ちゃんだから、頑張ってね」を感じ取ってくれたら、それは上の子のためにも、下の子のためにもなる、素敵な言葉。

 

当の本人達は1歳と3歳で、まだ損得勘定は持ち合わせていない(と信じたい)けど、少し先の未来で「お兄ちゃんばっかりズルい」や「弟ばっかりズルい」と思わせないために、伝え方を工夫しながら、1つの喜びを2人に共有する努力を続けながら、これからも小さな子ども達を過ごす日常を楽しんで行きたいと思う。