少し前までは「子供がやっている風」を装うことで親も子供も満足していましたが、3歳を過ぎた頃から、本当の意味で「子供と一緒にできること」が増えてきました。
そんな中でも、ウチの長男(3歳)は”料理”に夢中です。
用意の手間から掃除の手間…ありとあらゆる手間が増えて大変なんですが、子供と一緒になって料理している自分の姿は、不思議と嫌いじゃないんです。
子供と料理を始めたキッカケは1本の安全包丁
子供と一緒に料理をすることになったキッカケを作ったのは祖母。何を思ったのか、年末年始の集まりで”パパ用の包丁”と”子供用の安全包丁”を手渡してきました。
休日の料理は私が担当していることは知っているので「男でも料理せなアカン」ではなく「これで子供との新しいコミュニケーションを作りなさい」という感じだったのかなと思います。車が廃車になってしまって、家や近場で過ごす休日が増えたことを見かねた、祖母なりの優しさだったのかも知れません。
そんな祖母からのプレゼントを最も喜んだのは、言うまでもなく長男でした。今すぐに「切る食材を持ってこい!」と言わんばかりに興奮する長男を制止して、後日、パパと子供の料理教室を開催することになりました。
こども安全包丁の切れ味チェック
こども安全包丁のパッケージには「3歳から(年齢は目安です。お子様の成長に合わせてご購入ください。)」と書かれています。
また、商品の特徴として『さわっただけでは切れない刃つけ』と『刃先と刃元が丸いやさしい形』があげられていましたが、商品説明を100%信じて”子供に刃物を持たせるのは危険”と判断したので、切れ味チェックを実施しました。
パパの手を試し切りしてみた
ブログに乗せると”悪ふざけ”だと感じる人がいるかも知れないけど、3歳の子供が怪我してしまう可能性の高いものを持たせる訳にはいかないから、自分の手に安全包丁をあてて「どう使ったら危ないのか?」を確認しました。
結論からいうと刃の部分を肌に当てても、全く切れないし痛くもないでした。
万が一、子供が怪我する可能性があるとすれば「親が目を離している間に、子供が包丁に体重をかけて、全力で前後にギコギコするくらいかな」と思えるくらい、良い意味で切れない包丁でした。
こども安全包丁は『親が”ちゃんと”付き添っていれば、安心して使える包丁』です。
パパと子供(3歳)のコロッケ作り
せっかく子供と一緒に料理を楽しむのだから、コロッケ作りは子供と2人で買い出しにいく所から始めました。
買い出し時点からあふれ出る子供のやる気
普段はお菓子コーナーに行きたがる子供も、この日ばかりは違いました。
「コロッケに入れるジャガイモを探してくださーい」と言えば、ジャガイモ売り場に走って行って、違いがわかる男さながらに「こっちのジャガイモにするわ」と嬉しそうに笑い。
「コロッケのまわりに付ける、カリカリになる物は何だろう?」と聞けば、自身ありげに走って行って、砂糖片手に「これを使おう」ってドヤ笑顔。
牛乳コーナー付近から何かを持ってきたかと思えば、R1を握りしめて「最近、寒くなってきたから…」って良くわからない供述を繰り返す。
普段は”親の付き添い”でしかないスーパーマーケットでの買い物も、自分で料理をするための材料を買いに行くとなれば、おもちゃ屋さんに行った時と同じくらい楽しそうに、買い物に付き合ってくれました。
万全の下準備で子供の危険を極力減らす
安全包丁があるからと言っても、何でもかんでも子供に切らせてあげるべきではありません。万全の下準備で子供の満足度を損なうことなく、更に危険な要素は取り除きます。
玉ねぎのみじん切りは親が終わらせておく
料理したいスイッチの入った子供はみじん切りしている姿をみて「やってみたい」と言ってきます。
そんなときは「じゃがいもを洗っておいてくれますか?」と伝えて、しっかりと役割を与えることで納得してもらいましょう。せっかく一緒に料理するのに「危ないからダメ」では芸がありません。
じゃがいもは皮をむいてレンジでチンしておく
みじん切りしている間に洗ってもらったじゃがいも。本来は茹でた後に皮を剥くべきですが、茹でるまえにピーラーで皮をむいてしまいましょう。下準備に時間をかけて、子供の早く包丁を使いたい欲求が爆発することに勝る恐怖は他にないからです。
皮を剥いたじゃがいもはラップにくるんで、レンジでチンします。火の通り具合だ何だと言いたい人には不向きな調理方法にはなりますが、子供がじゃがいもを切りやすくするための工夫です。
子供にじゃがいもを切ってもらう
リビングにある大きなテーブルの上にまな板と安全包丁セット。あら熱をとったじゃがいも(子供が手で押さえても熱くないように)をまずは親が半分にカット。じゃがいもの断面を下にむけて、子供が切っている最中にじゃがいもが滑らないようにしてあげたら、子供の出番です。
流石に、子供が包丁を握っている姿を写真に残す余裕はありませんが、子供の後から、子供の両手に親の両手を重ねる形で、本当の意味で手取足取り一緒になって野菜を切りました。
切ったじゃがいもをマッシャーで潰してもらう
じゃがいもをわざわざ切った理由は「子供に包丁を使わせてあげたい」と「子供がマッシャーで潰しやすくするため」です。※潰しにくそうにしていたら、もう1度レンジでチンしてあげましょう
ここまでくれば後はもう危ない作業はありません。部屋が汚れるというデメリットには目をつむって、子供に任せられることは子供に任せてあげましょう。
コロッケのたねを作ったら子供に丸めてもらう
子供が潰してくれたじゃがいもに、玉ねぎのみじん切りとひき肉を炒めて砂糖と醤油で味付けしたものと、牛乳(生クリーム)、塩こしょうを適量混ぜ合わせたら、あら熱が取れるまで待機します。
待機している間に包丁や食器類を洗ったり、後で必要になる小麦粉・卵・パン粉の準備をしておくとスムーズに進めることができます。
コロッケのたねのあら熱が取れたら子供の手を石けんで良~~~く洗って、子供の好きな形にコロッケを成形していってもらいます。
[speech_bubble type=”ln” subtype=”L1″ icon=”baby2.png” name=”子供”]これはママの![/speech_bubble]
[speech_bubble type=”ln” subtype=”R2″ icon=”30sman.png” name=”三十路男”](ぺったんこ…)[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”ln” subtype=”L1″ icon=”baby2.png” name=”子供”]これはパパの![/speech_bubble]
[speech_bubble type=”ln” subtype=”R2″ icon=”30sman.png” name=”三十路男”](小せえ…)[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”ln” subtype=”L1″ icon=”baby2.png” name=”子供”]これはボクの![/speech_bubble]
[speech_bubble type=”ln” subtype=”R2″ icon=”30sman.png” name=”三十路男”](ダンベルできた)[/speech_bubble]
3歳の子供が作るコロッケの形はどれも個性的で、せめて形を整えたいという気持ちもなくはないのですが、あくまでも子供と一緒に作るのが目的なので、全て子供が作った形のままにしました。
親子2人で衣をつけてコロッケの完成
子供が作った奇抜な形のコロッケには、パパが最新の注意を払って衣をつけて。パパが作った洋食屋さん顔負けの綺麗なコロッケは、子供が満面の笑みで形を崩しながら衣をつけてくれて。無事にコロッケが完成しました。
小麦粉、卵、パン粉の工程全てをお願いすると、コロッケよりもたくさん衣が子供の手につくので、親が小麦粉と卵をつけた後、パン粉の入った皿に移動させて「パン粉をつけてください!お願いします!」なんて言いながら、役割分担することをおすすめします。※経験者談
自分で作ると野菜でもしっかりと食べてくれる
コロッケ以外にもハンバーグや唐揚げなど色々な料理を一緒に作ってきましたが、自分で作った(自分で切った)ものなら、嫌いな野菜もしっかりと食べてくれるんです。
試しに、煮物に入れる野菜を切ってもらったときも、普段は絶対に食べない白菜やまい茸をペロリと食べてくれました。料理をさせてあげるまでは大根も嫌いでしたが、今では「大根が大好き」と言うまでに成長してくれました。
「これはパパと一緒に作ったご飯!これはボクが切った野菜!」と誇らしそうに口に運ぶ姿は立派なキッズに成長したんだなと成長を感じられて、とても幸せな気持ちにしてくれます。
子供との料理は親子のコミュニケーション
子供との料理は親子にとって最高のコミュニケーションになります。
- メニュー決めて
- 買い物に行って
- 下準備をして
- ご飯を作って
- ご飯を食べて
- 後片付けをして
子供が頑張ってくれた証の処理(汚した所の掃除)まで一緒になってやっていると、あっというまに1日が終わってしまう。それくらい濃密な時間を過ごすことができます。
パパのワンオペ育児におすすめ
ワンオペの日は「子供を連れてどこに出かけよう?」ばかりを考えてきましたが、子供が3歳になって、子供自身があるていど意見を言えるようになってからは、子供と一緒に1日の過ごし方を決めるようになりました。
子供と一緒に料理すると、丸1日かけて子供と「あーだ、こーだ」と言い合いながら過ごせるので、今1番おすすめのワンオペ育児の過ごし方です。
お出かけから帰ってきたママに向けて「ママのために、ボクが作ったんだよ」って照れくさそうに笑う子供の姿は、パパだけでなく、ママの心もわしづかみ。そんなシーンを見事に作り出したパパの評価も急上昇すること間違いなしです。
※子供が頑張った証の掃除とご飯の後片付けを蔑ろにすると評価が急下降するので要注意
次の休みは子供と一緒に料理をしよう
子供との料理はハードルが高いと感じる人がいるかも知れませんが、ハンバーグのたねを丸めるだけでも、唐揚げに衣をつけるだけでも、子供にとっては今までにない新しい経験になります。
極端な話、ラップにご飯をくるんで一緒におにぎりを作るだけでも、子供にとっては立派な料理です。一緒に作ったおにぎりを持って公園に出かけるだけでも、普段とは全然違った子供との素敵な1日を過ごすことができます。
三十路男に騙されたつもりで、1度、子供と一緒に料理をしてみてください。楽しくて何度もやりたくなること間違いなしです!