誰でも1度は耳にした事があろう、喜怒哀楽という言葉。
- 喜び
- 怒り
- 悲しみ
- 楽しみ
【喜び】と【楽しみ】はプラスの感情、【怒り】と【悲しみ】はマイナスの感情というイメージを持つ人は多いが、後にも先にも経験した事が無い程に悲しくて、人目も気にせず泣き叫びたかった瞬間に、自分自信の感情を素直に表現する事が出来なかった「欠けた人間」からしてみれば『泣きたいときに泣ける』は幸せなことに思える。
結婚して人の親となり家族を守る立場になり『本当に、涙もろくなった』と感じる。それと同時に『幸せな歳の重ね方を出来ている気がして、私は嬉しい。』
泣きたいときに泣けない苦しさ
家族を乗せて病院へと向かう車内、弟妹を不安がらせてはイケナイという一心で泣くのを我慢した。深夜の病院で1人静かに人生の幕を閉じた父親を見た瞬間、目の前で崩れ落ちる母親を支えなければイケナイという一心で泣くのを我慢した。その後も、家族の誰かを理由に泣けない時間が続いた。
お通夜に参列してくれた方達に向けて心ここにない表情を向ける中、親友3人の姿を見つけた。張り詰めていた糸がプツリと切れた。
誰よりも悲しかった。
ずっと泣きたかった。
大きな声で叫びたかった。
溜まっていた涙と共に私はその場に崩れ落ち、周りの視線など気にせず泣いた。受け入れられなかった父の死を受け入れた瞬間だった。
全てを受け入れて初めて、前に進む事が出来た。
泣きたいときに泣ける幸せ
泣きたいときに泣けない理由の多くは「意地」や「見栄」など周囲に対する自身の気持ち。強い自分を見せたい、弱い自分を見せたく無いという思いから生まれる。しかし、そこには大きな勘違いが含まれている事に気付く事が出来た。
『泣く=弱い』では無い。
必死に泣かない理由を探して、弱い部分を見せられない人間こそが弱いのである。
涙もろくなったは歳のせい?
記事を書きながら過去を思い出して涙目なので、気分転換に箸休めがてら『歳を取ったから、涙もろくなった』は本当なのかを検証したいと思う。
~箸休め開始~
ここに5人の屈強?な男達が居る。
各々、それなりに歳を取っている様に見えるが、お世辞にも「涙もろい感じ」には見えない。源さん辺りは夜な夜な一升瓶片手に泣いてる気もするが、それはまた別のお話。
という訳で『歳を取るだけで、涙もろくなる』はガセ情報である。
~箸休め終了~
育児は涙まみれ
子どもが産まれてからというもの、何十回泣いたか解らない。
私達大人からすれば『出来て当たり前のこと』が、赤ちゃんにとっては『全てが、出来なくて当たり前のこと』であり『全てが、初めての体験』である。
初めて寝返りをした時も泣いたし、初めてずり這いした時も泣いたし、初めてハイハイした時も泣いたし、とにかく初めて○○した時はパパの目から涙が溢れるし、少しだけ鼻水も出る。
涙もろいは幸せのしるし
涙を流せる人は豊かな感情を持った素敵な人。豊かな感情を持った人は多くの人生経験を重ねてきた人。多くの人生経験を重ねてきた人は『幸せな歳のとりかた』をしている人。
『涙もろいは幸せのしるし』
泣きたいときは全力で泣く。その変わり、嬉しいとき楽しいときも全力で。感情を押し殺して生きるなんてナンセンス。全てのバランスを保ちながら感情豊かな幸せ生活を送りましょう。
…何の話やっけコレ。