2歳児と過ごした1年間は”イヤイヤ期”なしでは語れません。子どもの気分に振り回される生活は本当の意味で「子育てって大変なんだ…」と知る良い経験だったので、2歳児の具体的な1日のスケジュールと根負けせずに済む心構えを紹介したいと思います。
子供の生活リズムが整ってきた時期(アンケート結果)
1歳児の生活リズムでも紹介しましたが、子育て世帯137人を対象に行った生活リズムが整った時期に関するアンケート結果は下記の通りとなります。
8割以上の家庭で「2歳頃までに生活リズムが整った」と回答しています。
しかしながら、子どもの自己主張が強くなるにつれて、生活リズムが不安定になったという家庭は少なくありません。うちの子どもは典型的な「2歳になって生活リズムが崩れたタイプ」でした。
具体的な2歳児のタイムスケジュール
”言葉”という表現方法を覚えた頃から、とてもじゃないけど「生活リズムが安定している」とは言えない状態になりました。
安定している時期のスケジュール
安定している時期に関してだけで言えば、1歳の頃と比べて生活リズムに大きな変化はありません。
- 07:30~:起床
- 08:00~:朝ご飯
- 10:00~:お散歩
- 12:00~:昼ご飯
- 13:00~:お昼寝
- 15:15~:起床
- 15:30~:おやつ
- 16:00~:お散歩
- 18:00~:晩ご飯
- 20:00~:お風呂
- 21:00~:就寝
違いとしてはお昼寝の時間が30分程度長くなったことくらいでした。
安定していない時期のスケジュール
安定していない時期のスケジュールは子どもの気分次第で、毎日バラバラでした。
「お散歩に行かない」という日
お散歩に行ってくれない日は午前中に体力を消耗できていないので、お昼寝の時間は後にズレてしまいます。必然的にスケジュールも後にズレていきます。
- 07:30~:起床
- 08:00~:朝ご飯
- 12:00~:昼ご飯
- 14:00~:お昼寝
- 16:00~:起床
- 16:15~:おやつ
- 18:30~:晩ご飯
- 20:30~:お風呂
- 21:30~:就寝
「お昼寝したくない」という日
お昼寝をしてくれない日は夕方頃に眠気のピークがやってきて、急激に不機嫌になってしまいます。中途半端な時間に寝られると夜寝てくれなくなるので、あの手この手で機嫌を取るのに必死でした。
- 07:30~:起床
- 08:00~:朝ご飯
- 12:00~:昼ご飯
- 15:30~:おやつ
- 16:00~:お散歩
- 18:00~:晩ご飯
- 19:30~:お風呂
- 20:30~:就寝
「もっと遊びたい」という日
お昼寝を3時間以上してしまったときは、夜でも元気いっぱい。もっとテレビを見たい、もっと遊びたいと言って聞かない子どもが23時頃まで起きていたことが何度もありました。
- 07:30~:起床
- 08:00~:朝ご飯
- 10:00~:お散歩
- 12:00~:昼ご飯
- 13:00~:お昼寝
- 16:00~:起床
- 16:15~:おやつ
- 18:00~:晩ご飯
- 20:00~:お風呂
- 23:00~:就寝
具体的な2歳児の生活リズム
朝は全然起きてこない
生活リズムが不安定なので朝の時間がとても苦手になっていました。放っておくと9時でも10時でも寝続けるので声をかけて起こしますが、朝から超絶不機嫌で泣き叫ぶのが日常茶飯事でした。
お昼寝は基本的にしたくない
お昼寝の時間になるとおもちゃを散らかして「片付けないとダメ」などと理由を作っては寝室に移動してくれない。寝室に移動するなら「はなちゃん(しまじろうの妹)も一緒が良い」と駄々をこねたり。やっとの思いで寝室に連れて行っても「お茶が飲みたい」と泣いたり、真っ暗な部屋のなかで歌を唄って笑ったり。
お昼寝をさせるのはとにかく大変でした。
ご飯は好きなものだけ食べたい
それまでは好き嫌いなく何でも食べてくれていたのに、ある日突然”偏食”が始まりました。
たちが悪いことに「お豆腐大好き」と食べてくれていた翌日には「お豆腐は食べない」と言われてしまうような気分次第の偏食。その日の気分で食べてくれるものが異なる生活は嫌でも疲弊させられるものでした。
お風呂はずっと入っていたい
お風呂嫌いにはなって欲しくなかったので、小さい頃からお風呂用のおもちゃや入浴剤などを活用してきました。その甲斐あって子どもはお風呂が大好き。
お風呂でしか遊べないおもちゃでいつまでも遊び続けていたい子どもは、お風呂からあげようとすると「あーでもない、こーでもない」と言って出たがりません。涙を流しながら「もっと遊びたい」と怒り狂う日もありました。
夜は叱られるまで寝ない
2歳児との生活で最も大変だったのは夜の寝かしつけです。
- もっと遊びたい
- 眠たくない
- おもちゃと一緒に寝る
- パパが良い
- ママが良い
- お茶が飲みたい
- お腹が空いた…など
「良くもまぁ、そこまで色々な理由を思い付くな」と褒めたくなるほど、毎晩毎晩違った言い訳を繰り返していました。寝かしつけ開始から20分以内に寝てくれたことの方が稀。ほとんどの日で、寝かしつけには30分~1時間かかっていました。
子どもより先に寝てしまった日の方が多かったかも知れないと思うくらい、すんなりとは寝てくれない日が続きました。
子どもの生活リズムが不安定になった理由
2歳児が過ごした1年は自身の変化と周りの変化が合わさって、まさに激動の1年でした。
言葉で感情表現ができるようになった
最も大きな理由は”言葉を覚えたこと”でしょう。自分が良しと思わないことを「イヤだ」と言えるようになったことで、子どもの世界は良い意味で一変しました。
その反面、覚え立ての言葉では上手に言い表せないことに対するイライラが積もり積もって爆発することも多々ありました。2歳の子どもと1年過ごして思うのは「イヤイヤ期には、上手に感情表現できない子ども自身のイライラが含まれている」ということ。
言葉の数が増えていくことで、イヤイヤ期の症状は少しずつ軽くなっていきました。
子どもを取り巻く環境が変化した
親の心情とは不思議なもので、まだほんの少ししか話せないにも関わらず、言葉を話せるようになると「子どもが成長した気」になってしまいます。親として「言うことを聞きなさい」という感情が芽生え始めた時期でもありました。
その結果、親にとっては叱る機会、子どもにとっては叱られる機会は増えていきました。
我が家の場合、下の子が生まれて自分1人が注目を浴びれる環境ではなくなってしまったこと。保育園に通い始めるようになったことなど、子どもにとって、あまりに多くの変化が起こったことも原因のひとつです。
保育園に通い始めて体調不調の日が増えた
「保育園に通い始めると、毎朝決まった時間に起きるから生活リズムが整うはず」だと信じていた頃もありましたが、実際には同世代の子ども達と過ごす中で風邪をもらって体調不調になり、快調するまでの間に生活リズムがグチャグチャ…。なんてことが何度もありました。
熱でうなされている子どもを見ると「熱でしんどいから、寝られなくても仕方ない」という親にとって当たり前の感情が沸いてきてしまって、その瞬間をいかに子どもが気持ち良く過ごせるか?ばかりを考えて、生活リズムなんて意識する暇がありませんでした。
イヤイヤ期の子どもに根負けせずに済んだ理由
イヤイヤ期の子どもと過ごす時間は、常に子ども相手にイライラしている様な状態…。
- 寝たくないなら寝なくて良い!
- 食べたくないなら食べなくて良い!
- 家で1人でお留守番してたら良い!
- もう知らん!好きにしたら良い!
何を言っても、何をやっても「イヤイヤ」を連発する子どもに対して、何度も、何度も暴言を吐きそうになりました。いや、…子どもに向かって言ってしまったこともありました。
それでも、数秒後、数分後には怒りを抑えて「ほら、ちゃんと一緒にするから頑張って…」と言い直しました。
それができたのは、子どもの生活リズムが整っている=親の負担が少なくなるということを知っていたからです。
まだ子どもの生活リズムが整っていなかった0歳~1歳の頃は、毎日違うリズムで生活する子どもに振り回されながら「いつ寝られるかもわからない、いつ食べられるかもわからない、いつ…?」そんなことばかり考えていました。
「あの頃のつらい状況に戻ってしまうくらいなら」という苦い経験を心の支えにすることで、2歳児のパワーに根負けせずに頑張り続けよう。そう思うことができました。
少しムリしてでも生活リズムは整えた方が良い
経験者としてこれだけは伝えておきたい。
どれだけイライラしても、何度「もう良い」と言ってしまったとしても、諦めずに子どもの生活リズムを正しいものへと導いてあげてください。
それは、何より親のためになります。
2歳児との向き合い方を巡って、夫婦喧嘩をしたりもしました。心が折れてしまって「今日はもう勝手に寝るまで放ったらかしておけば良い」という私と、それでも寝かしつけようと頑張って、更に疲弊する妻。
夫婦の意見が合わず、子どもを連れて実家に帰られてしまったこともありましたが、生活リズムが不安定過ぎるがために、何度も夫婦で意見交換をしました。日々の疲れで、1分でも多く寝たいときに「どうすれば生活リズムを元に戻せるのか?」を夫婦で何時間も話し合いました。
その日、その週だけでみれば夫婦お互いの身体にムリを強いる行為だったけど、そこまでしてでも、子どもの生活リズムは安定させた方が良いんです。
それが、何より親のためになります。
これを全部試して、それでもムリなら笑おう
イヤイヤ期と重なって、生活リズムが安定しない子どもへの対処法はたくさんあります。
- ちゃんと叱る
- しっかり褒める
- おだてる
- 聞き役に徹する
- 聞いてないフリをする
- 放ったらかす
- 真剣に会話する
それら全てを、諦めずに何度も繰り返してください。心が折れたら日を改めて、何度も繰り返してください。
それでもムリなら…。
そのときは「今はその時ではなかった」と自分に言い聞かせて笑ってあげてください。どんなやり取りが行われた後だったとしても、最後の最後に「うちの子可愛い」と言えるように、笑ってあげてください。
凹んでも良いけど、病んじゃダメ。ふさぎ込んでも良いけど、子どもを拒絶してはダメ。
子育ての現場で「どこの家庭でも同じ」は禁止文句だけど、そう思わないと乗り切れないときもあるから、笑って乗り切ってください。
あとがき
1歳の頃に整った生活リズムが、意思表示ができるようになった頃から不安定になるのは、よくある話です。「どこで育て方を間違ったんだろう…」なんて凹む必要はありません。
「子どもの生活リズムが整っている方が、親は楽になる」という事実を心の支えに頑張り続けた結果、3歳になった今では、とても安定した生活リズムで日々の生活を送ってくれるようになりました。
「安定した生活リズムがこの後もずっと続くのか?」に対する答えは「そんなことは、そのときになってみないとわからない」です。これは親として無責任な回答というわけではありません。子どもの成長に併せて日々の生活は目まぐるしく変化するものだから、先のことを考えすぎても仕方ないんです。
数ヶ月後、数年後に「子どもの生活リズムがグチャグチャ過ぎて泣きそう」と弱音を吐くかも知れませんが、そんなときは笑って「大変だけど、可愛い」と言えるように頑張ろうと思います。