人生を楽しむって難しいですよね。
大人になると考える前に行動を起こすことが難しくなります。行動を起こすメリット・デメリットを探るようになり、他者の意見や顔色に左右されて何もせずに終わってしまうことも…。
私自身もリスクを冒さず波風立てず、安定的な人生を送ることこそが幸せな人生だと思っていましたが、1年半の子育てを通じて子どもと接していると「私達大人の多くは、人生を楽しんでいない」ということを痛いほどに肌で感じました。
何にでも果敢に挑戦する
子どもは何にでも興味をもち、何にでも果敢に挑戦します。
失敗した時のことなんて考えない
自分の足があがらない高さの壁を前にした時、過去の経験則から登れないことを知っている大人は手を伸ばしません。しかしながら、子どもは違います。
自分の足があがるかどうかは関係無しに、迷うことなく手を伸ばします。顔や体をこすりつけながら必死に藻掻き、時には周りの大人に助けて貰いながら見事に登りきります。子どもはやるまえに失敗した時のことなんて考えません。
失敗してもへこたれない
子どもの行動は失敗の連続です。自分の思うとおりにならなくて泣きじゃくる時もありますが、大人なら目をつぶりたくような失敗でも、子どもは決してへこたれません。
何度でも繰り返しチャレンジする
何かひとつのことに失敗しても、時間を改め日を改め何度でも繰り返しチャレンジします。その姿は失敗したことを綺麗さっぱり忘れたかのようにみえます。諦めるという言葉を知らない子どもならではの挑戦意欲は大人に欠けたものなのかもしれません。
褒めて欲しい、認めて欲しいという気持ち
うちの子どもは褒められることが大好きです。頑張った末に新しいことができるようになれば何度も同じことを繰り返しては「褒めてくれ」と言わんばかりの笑みを浮かべます。「すごいね!上手やね!」って言って欲しい一心で頑張っている子どもはキラキラ輝いています。
褒められることに対する照れくささは別として、人間は少なからず誰かに認めて欲しい生き物です。誰かに(できれば最も近い身内に)認めて貰いたいという思いを維持し続けられれば、人生は豊かなものになるのかもしれません。
全力で人生を楽しんだ子どもの1年
子どもの人生が始まってからの1年には、色々な経験がギュッと詰まっています。
人としての人生が始まった瞬間
この世に生を受けた息子の人生が始まった瞬間。彼に与えられていたのはおっぱいを飲むこと、寝ること、泣くことの3つ。後は周りの人を笑顔にできるということだけでした。
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自分が笑顔になることを覚えた
人生が始まって100日目、彼は周りに笑顔を与えるだけでなく自分自身も笑顔になることを覚えました。
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目線が高くなって広がる世界
人生で初めてのお正月には首もすわり少しの時間であれば自分の体を支えられるようにまで成長しました。寝転がることしか出来なかった子どもの目線は座ることで高くなり、彼の目に見える世界は広がりをみせました。
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好奇心は人生のスパイス
生後半年を目前にして目に映る色々な景色や色、物に興味をもつようになりました。自分の手を伸ばし触ろうとするようになったのも、この頃からです。視覚や聴覚だけでなく、手や指を使って自分以外の存在を知ろうという好奇心は彼の人生を豊かにしてくれました。
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できることから1つずつ
自分の好奇心を満たすため、ずりばいからハイハイから掴まり立ちまで自分にできることをひとつずつ順番にクリアしていった息子。彼の行動を見ていた私は何度も嬉しを涙を流して喜びました。この頃には、呼びかけに明確な反応を返してくれるようになったことで子育ての幅が広くなりました。
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何でも自分でやってみたい
何でも自分の手でやってみたいと言い出した。時としてワガママに見えてしまう行動も、彼自身の人生を楽しむ為には欠かせない成長過程のひとつ。お茶をこぼそうが離乳食をこぼそうが笑顔を崩さず見守りました。
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人のマネをすることも勉強のひとつ
人のマネをすることも立派な経験。ソファーに横たわりだらしのない恰好でお菓子やジュースを食べたり、歯磨きも寝転んでするようになった。私でなく妻に似たと信じたい…。
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1年目の人生を締めくくるにふさわしい成長
記念すべき彼の人生が始まって1年が経った日は盛大にお祝い。興味ある物に囲まれ、自分を褒めてくれる大人に見守られ、彼の人生1年目はとても充実した物になりました。こうして1年という時間を通してみると彼の人生がどれだけ濃密で濃厚な時間だったかが改めて伝わってきます。
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いつでも目の前のことに全力で取りかかる
子どもには「あれもしたい、これもしたい」と全てに中途半端な状態がない。すぐさま興味が他の物に移ることはあっても、常に目の前のことに全力で取りかかっている。
人生において複数のタスクを平行で動かすことを求められる機会(子育てをしながら、仕事をしながら、家事をしながらという状況)は少なくない。しかし、それは必ずしも1つの物事に没頭してはいけないという訳ではない。
子どものようにいつでも目の前のことだけを全力で取りかかる訳にはいかないが、少なくとも1つの物事と対峙している瞬間には目の前のことに全力で取りかかるべきである。
流されるままに過ごす人生も悪くないけど…
31歳~32歳までの人生は良く言えば「家族のために費やした人生」だと言えるが、悪く言えば「家族のためを言い訳に何気なく過ごした人生」だとも言える。
愛する家族と一緒に居られるのであれば、流されるままに毎日を過ごす生活も悪くない。でも、人間に与えられた平等ではない一生という短い時間をもっと豊かに、もっと幸せに過ごすためには、このままではいけないと解っている。
人生を楽しむ方法の答えは子育ての中にある
人の親になった次の瞬間から、一切の迷いなく子育てをまっとうできる人はいない。毎日違った姿をみせる子ども相手に試行錯誤を繰り返し、周りの人に助けて貰いながら夫婦で協力しながら、一歩ずつ前に進んでいく。
初めは苦手だった沐浴やおむつ替えも日を追う毎にできるようになり、どう接してよいか解らなかった子どもとの時間も自然に猫なで声で遊べるようになり、子どもができたことで道行く人に挨拶を返せるようになり、子どもの成長速度に負けないくらい親として人として成長していく。
30代でも40代でも関係無い。子育てに限らず目の前の物事に全力で打ち込むことが出来れば、人生はきっと楽しいものとなるに違いない。
人生を楽しめる人と楽しめない人の違い
テレビやゲームを楽しむ時間、趣味や読書に没頭する時間、家族で過ごす幸せな時間、嫌いな相手のことを思ってイライラと過ごす時間、1人寂しく缶ビールを嗜む時間、仕事をさぼってブログを書く時間、どれも人生という限られた時間を使って行っている行動であり、アナタの人生の一部となる。
時間が過ぎ去るのを待つだけの1日を365日繰り返す人と、少しでも前向きに行動できる1日を365日繰り返した人では人生における幸福感に違いが現れて当然である。私もできることなら前者にはなりたくない。
人生を楽しむために、今この瞬間を大切に
仕事でもいい、子育てでもいい、趣味でも勉強でも人付き合いでも何でも良い。今この瞬間、自分に与えられた環境・状況を大切にしたい。例え自分の望まぬものであったとしても人生を楽しむ気持ちがあればきっと乗り越えられる。
もちろん、嫌ごとから逃げるという選択肢も時には必要。今この瞬間が大切にできそうもないものであれば、綺麗さっぱり捨て去ってしまおう。数年後の自分が「楽しい人生を送っている」と思える最良を選んで、全力で楽しもう。
人生を楽しむ方法まとめ
子育てから『今この瞬間を大切に、全力で楽しむ』ということ。子どもとは違い、新しいことができた時に褒めてくれる人が周りにいないのであれば『自分で自分を褒めてあげる』こと。どんな状況下であっても『自分だけは自分を好きでいる』ことを教えて貰いました。
広い意味で『自分を大切にする』ということは家族や周りを大切にするということに繋がります。人間は1人では生きていけない生き物。人生を楽しむために、まずは自分自身を大切にしてあげましょう。
子どもには教えているつもりでいましたが、逆により多くのことを教わっている気がします。家族を持ち、人の親になるという選択は人生において大きな決断でしたが、本当に私を選んでくれてありがとう。
息子は今でも新しいことにチャレンジする日々を送っています。最近の流行はお風呂の縁にアンパンマンの人形を5体全て立たせること。1体でも倒れたらやり直し、意地でも全部できるまでお風呂から出てくれません。
子どもが新しいことにチャレンジしているのを眺めているだけの時間は幸せですが、肩を並べて新しい何かに挑戦している格好いい大人でいたいと思います。他の誰でも無い、最も身近な家族に褒めて貰える認めて貰える、そんな大人になれるように来年こそは頑張ろう!