生まれてから2年以上の間、両親からの愛を一身に受けて育った上の子。
大好きなママに抱きかかえられる下の子を見ると「どんな表情を浮かべるんだろう?」とか「ヤキモチを焼くんじゃないだろうか?」なんて心配していましたが、そんな親の心配はどこへやら。
兄弟っていいですね。
兄弟が初めての顔を合わせた瞬間
下の子が生まれたその日の夕方、ママが入院する病院に上の子を連れて行った。
上の子が病室に入ると、真っ先に飛び込んできたのはママの笑顔。
「ママ~!!」
会えなかった時間の寂しさが爆発した上の子は泣きながらママの元に走り寄っていく。
なんてのは、親の妄想でしかない。
「あかちゃん!!」
そう言って走り寄った先には、まだ生まれて1日も経っていない、小さな小さな赤ちゃん。
ベビーベッドの上に眠る赤ちゃんの顔を見ようと必死に背伸びする上の子の姿を見て、ママは結構真面目に凹んでいた。
大きな声に驚いた下の子は、小さな手足をバタバタさせる。その姿を見た上の子はもう一度大きな声で「あかちゃん!」と叫び、満面の笑みを浮かべた。
兄弟の初めてのふれあい
パパが抱きかかえた下の子を見て、ヤキモチを焼くか?と思ったが、結果は全然違っていた。
上の子はベッドにちょこんと座り、パパに「ゆうともだっこ!」と言った。この時点でパパは半分泣いていた。
さすがに、生まれたばかりの赤ちゃんを2歳児が抱っこできるとは思えないので、パパのうえに上の子が座り、一緒に下の子を抱っこした。
目の前にいる赤ちゃんという未知の存在を不思議そうに眺めてみたり
小さな声で泣く赤ちゃんを見て「えーんえんした!」と笑ってみたり
優しい顔で赤ちゃんを見守ってみたり
親の予想に反して、上の子は、下の子が生まれたその日から立派なお兄ちゃんだった。
「パパを取られた、ママを取られたってヤキモチ焼いて泣くかも?」とか勝手に想像しててごめん。
ゆうと、おまえは凄い。
上の子が泣いたワケ
この後、上の子は「自分だけで抱っこしたい!」と言い始めた。
向かい合って座る形でパパが下の子のクビや身体を支え、上の子には疑似抱っこを経験させてあげた。
その瞬間、下の子が「え~ん」と今日一番大きな声で泣いた。
次の瞬間、上の子は「え~んした!」と今日一番大きな声で泣いた。
「ゆうとが抱っこしたら、赤ちゃんが泣いた」という意味の言葉を連呼しながら号泣する上の子を見て、パパはおもわずうるっとしてしまった。
兄弟っていいね。
例え兄弟でも別れ際はスマートに
ひとしきり家族写真も撮り終えた頃には、上の子は少し退屈モード。
上の子:「パパ、お外行こうよ!」
パパ :「お外行くのいいけど、ママとバイバイしないとダメよ?いいの?」
上の子:「ママ、バイバイ!」
ママ :「あっけなさ過ぎるやろ!」
パパ :「じゃあ、はるとにまたねして!」
ゆうと:「はると、またね!」
想像を遙かに超えるスピードで成長する上の子を見て、うるっとどころの騒ぎじゃなく、パパは泣いた。
本当にうれしくて泣いた。
翌日からもメリとハリ
ママと下の子のお見舞いには毎日夕方と夜の二回行ってるけど、上の子は入室と同時に弟の元に駆け寄り、抱っこ。
弟とひとしきりベタベタした後は、「お外行こうよ!ママ、またね!はると、またね!」と言ってパパの手を引いて退室。
二歳にしてすでに、上の子は大物になる空気を醸し出している。笑
あとがき
親に何を言われたワケでもないのに、下の子を触るときは指先でそーっとなでるだけ。病室にいる間は赤ちゃんから離れようとせず、ずーっと小さな手足を眺め、少しでも動くと嬉しそうに笑顔を向ける上の子。
もうね、ずっと見てられる。
見てるだけで爆発しそうなくらい幸せ。
兄弟ってホントいい。
最後に
ビックリするくらいたくさんの出産祝い、本当にありがとうございました!
お名前がわかった方には直接メッセージを送らせていただきましたが、欲しいものリスト経由なので匿名の方も多く、この場を借りて感謝の意をお伝えさせていただきます。
本当にありがとうございました!
四人家族になってさらにバタバタすると思いますが、これからもパパ頑張ります♪