待機児童という苦境を乗り越えて、保育園に入園したのが4月。
- 登園期間約5ヶ月
- 登園日数20日未満
三十路さん家の上の子(3歳)、保育園辞めるってよ。
通わせたくても通わせられない現実
保育園に通い始めてからの5ヶ月間は体調不調の連続。
- 元気に登園する
- 風邪をもらってくる
- 風邪を理由にお休み
- 自宅で療養
3日登園して、2週間休むような生活を4ヶ月間も繰り返しました。
回を重ねる毎に『上の子の保育園に行きたくない』は強くなってしまい、保育園に連れて行こうとすると号泣しながら暴れ倒す日々。最後の1ヶ月間は1日も通わせることができませんでした。
それだけならまだしも、下の子の免疫低下時期(卒乳時期)と重なったことも影響してか、上の子(3歳)の風邪をもらった下の子(0歳)は2度の入院。
親としては「通わせたいけど、通わせられない」というのが本音でした。
間違っても上の子は何も悪くない
この5ヶ月、色々な考えを持つ親御さん達と話をしてきました。
そして”世間一般の親御さん達と共通の意見を持つことができない”ということは重々理解しましたが、やっぱり、目の前で我が子が苦しんでいる姿を見ている親として、ここだけは譲れないので書きます。
間違っても、上の子は悪くないです。
「免疫が低いから」という、至極まともな意見を否定する気はありません。
毎日規則正しい生活を送ってバランスの良い食生活を続けていれば、こんなことにはならなかったのかも知れません。R1ヨーグルトを毎日食べさせていたら、ヤクルト400を毎日飲ませていたら、風邪をひかなかったのかも知れません。
でも、免疫というパラメータは私の目では見ることができないんです。私の目で見えるのは子どもの体調が良いか?悪いか?だけなんです。
なので、上の子は何も悪くないです。風邪とわかっているのに、親の都合で保育園に子どもを連れてくる親が悪いです。それを受け入れる保育園も悪いです。体調が悪くてシンドイのに、親の身勝手な都合で保育園に連れてこられる子どもは可愛そうです。
保育園を辞めさせようと決めた理由
「保育園を退園しようと思う」と電話をして、手続き等の説明を受ける日を決めた段階ですが、まず間違いなく辞めることになります。
嫌がる子どもを連れて行くのは正直しんどい
入園して間もない頃は「保育園に行く」と嬉しそうに朝の用意をしてくれました。お風呂の中で毎晩「先生と電車で遊んだ」と教えてくれました。親のエゴフィルターを重ねることで、上の子は保育園が大好きなんだと見てとることができました。
しかしながら、休む日が多くなるにつれて状況は悪化。泣きながら鼻水を垂らしながら「保育園に行きたくない」と暴れる子ども。無理矢理自転車に乗せて家を出たとしても、保育園に着くまでずっと号泣。先生やお友達との関係を知るよしはありませんが、保育園で何をして遊んだのか?なども次第に教えてくれなくなっていきました。
子どもにはずっと笑っていて欲しいのに、毎朝必ず見せられる泣き顔。それがツラくて、しんどくて、申し訳なくて。肉体的にも精神的にも限界でした。
通えないのに支払う月額費用
まともに通えたのは初月だけで、後の4ヶ月は月に2回~4回程度の通園。最後の1ヶ月は1日も通っていない。それでも、毎月の費用は引き落とされます。※これは当たり前の話
保育園・幼稚園無償化の地域なので、毎月の支払いは10,000円未満ですが、これだけあれば子どもに服を買ってあげられるし、子どもにおもちゃを買ってあげられる。通えないのに支払うお金は、掛け捨てるには大きすぎる金額なんです。
他の待機児童に枠を譲るという考え
過去に不祥事を起こして人気を落としてしまった幼稚園が新設した保育園(だから枠が多い)に運良く紛れ込むことができただけ。私が住む地域にはたくさんの待機児童(下の子も含む)がいます。
通いたくても通えないという状況を続けるくらいなら、待機児童に悩んでいる他の家庭に枠を譲った方が良いのではないか?というのも1つの理由です。
事務的で機械的な保育園の体制が嫌い
※ここは完全に私の独断と偏見に基づく内容となります。
上の子が通う保育園は専用アプリを導入しています。忙しい親御さんにとっては、とても便利な仕組みなのかも知れませんが、保育園を休むときは朝の決まった時間までに「休みます」とチェックを入れるだけ。
その弊害なのか、休んでいる子どもの親に対する連絡は基本的にありません。
保育園でもらってきた(であろう)風邪を理由に休んでいる間に”身体測定があった”とか”プール開きしました”などの情報は、次回登園するまで共有されません。もちろん、身体の「具合はどうですか?」という連絡も殆ど届きません。
体調が回復して保育園に複園したけど「プールの用意がないから、みんながプールで遊んでいる姿を眺めることしかできなかったみたい」なんて話を聞くと何だかなって思ってしまいます。
平成が終わろうとしている今、デジタルによる効率化は当たり前なのかも知れませんが、昭和を生きてきた身として、保育園に対してあまり良い印象はもっていません。
退園の意思を伝えたときに言われたこと
電話で退園の意思を伝えた上で、手続き方法などを相談する機会を作ってもらいました。
相談する日はもう少し先ですが、電話の時点で「退園すると幼稚園に入園できなくなる可能性があるけど良いですか?」的なことを言われました。
保育園に一言もの申す記事ではないし、大人な理解をするとすれば「保育園に籍を置いておけば、スライド式で幼稚園に入園できますよ?」ということが言いたかったのかも知れないけど…伝え方よ。
保育園がもっと嫌いになりましたとさ。
退園後の追記
退園の手続きをしにいったとき、保育園の先生に再度「幼稚園には入れないかも知れない」という話をされました。それを聞いた少し立場が上の先生は「保育園からのスライドで必ず入園ということはできなくなるけど、幼稚園への入園意思があれば新規入園の子どもよりも少し優先的に入園はできます」と補足してくれました。
保育園自体の当たり外れもそうですが、先生の当たり外れも少なからずあるんだなと思いました。※上の子を受け持ってくれていた先生達を否定する気持ちは一切ありません。むしろ、可愛がってくださって感謝しています。
保育園は託児所じゃないから辞めさせても良い
保育園を辞めさせることに関しては、色々調べました。
「保育園を途中で辞めた子ども達は~」という自称専門家さん達の意見。「保育園を辞めることを周りから反対されていて~」と悩んでいる親御さん達の声など、手当たり次第に読みましたが…。
預けられなくなった後のことなんて、考えても仕方ありません。
親が子どもを見られる状態にあるなら、辞めさせても良いです。
保育園は託児所じゃありません。
「保育所は辞めさせて、来年から幼稚園に通わせよう」は何も間違ってないし、誰に何を言われるものでもありません。親が決めて親が守ってあげれば、それで良いんです。
不安がない訳ではないけど頑張るしかない
”ワンオペの限界”を理由に保育園に預けましたが、フタを開けてみれば”病気の子ども達2人のワンオペ”へと状況が悪化しただけ。もちろん、保育園を辞めさせることに対して不安がない訳ではないです。
保育園を辞めても”病気の子ども達”という条件がなくなるだけで、何でも自分でやりたい期の上の子と、後追い+掴まり立ち期の下の子をワンオペという形は何も変わらないんです。
ベストは保育園に元気で通ってくれることですが「それができないから」という苦渋の決断です。自分たち夫婦で解決できる限界があることはわかったので、色々な人に頼りながらでも、頑張るしかないんです。
結果的に家族の仲が良くなればいいな
上の子が風邪で発熱と嘔吐、下の子が血中の炎症反応が高くて入院。そんな状況が2ヶ月も3ヶ月も続くと、必ずしも夫婦関係が良好とは言えない日もありました。
どちらかと言えばポジティブな私でも、家族と仕事の板挟みにあって、何度も逃げ出したい気持ちになりました。子育ての現場で奮闘する妻は、私以上にツラかったと思います。
そして何より「ゼェゼェゴホゴホ」言いながら、大量の目やにをためて、鼻水を垂れ流して、肩で呼吸する子ども達の姿。これは本当に可哀相で、ツラかったです。
保育園を辞めることで、そんな生活が少しでも良くなってくれれば良いなと思います。