1歳になるまで病気らしい病気をしてこなかった子ども。人生初旅行の疲れが出たのか体調が悪くなり、下痢をするようになった。小児科では風邪と診断されたので「少しの間、安静にしていれば良くなる」と油断しきっていました。まさか、風邪をキッカケに救急病院へ駆け込むことになるなんて・・・。
次回以降、少しでも早い段階で病院に連れて行ってあげられることは勿論、少しでも落ち着いて対応してあげられる様に、反省点と救急病院の探し方などを纏めます。
時間別、救急病院の探し方
読み返す時=即座に情報が欲しい時なので先に結論を書いておきます。
かかりつけの小児科が開いている時間帯
真っ先に相談するべきは、検診や予防接種などでお世話になっている小児科です。多くの病院が大病院と提携・協力していることもあり、症状に応じて大病院への紹介状を書いた上で患者の引き渡しを行ってくれます。
赤ちゃんの具合が悪くなると親は焦りがちですが、症状から考えられる病名や正しい対処法などをネットで調べる暇があれば、かかりつけの小児科に相談した方が圧倒的に効率よく早い段階で赤ちゃんの状況を改善してあげることが可能です。
夜間・休日の場合は#8000
夜間・休日の場合は、厚生労働省の小児救急電話相談事業(#8000)に電話をかけてください。受付時間内であれば専任の担当者が的確な指示・救急医療受け入れ可能病院の連絡先などを返してくれます。※都道府県毎に受け付け営業時間が異なるのが難点
都道府県毎に直接繋がる番号も用意されているので、緊急の場合は以下の記事より『目次:都道府県名をクリック』で番号を確認して電話をかけて下さい。
[kanren]赤ちゃんの病気や怪我/悩む前に#8000小児救急電話相談
どちらもダメな場合は#7119
かかりつけの小児科が休みで、#8000の受付時間以外であれば、大人・子ども問わず24時間年中無休で対応してくれる#7119に電話をかけてください。#7119は年齢問わず全員を対象として病院を紹介してくれます。
かかり付けの小児科→#8000→#7119の順番で連絡しましょう。
赤ちゃん本人は至って元気という親の慢心
風邪と診断された時点で、普段と違う点は『下痢をするようになった』ということだけ。赤ちゃん自体はいつもと変わらず元気満々という所が心の拠り所となり、結果的に「本人は元気やから病院から貰った薬を飲んで安静にしていれば、すぐに良くなる」という慢心が生まれました。
オムツかぶれの対処は十分に行っていた
小さい頃から肌が強い方では無かったので、すぐにオムツかぶれになっていました。真っ赤に腫れたお尻を見ていると心がチクチク痛むので必死に調べた結果、ベビーワセリンによる対処法を発見。それ以降、オムツかぶれとは無縁の生活を送っていました。
下痢をするようになった日から、赤くなったお尻に1日3回程ベビーワセリンを塗ったお陰で1週間続いてもオムツかぶれになることは無く、今現在の悩みは下痢が止まらないということだけと思い込んでいました。
下痢が長引き10日を過ぎた頃には真っ赤っか
症状が悪化してしまい、多いときには1時間に3~4度も下痢をする様になった事で市販のワセリンにも限界?が来てしまいました。足の付け根(強烈に蒸れる場所)からタマタマ、お尻周辺の全てに火が付いた様に真っ赤っか。
少しでも拭き取りの際に与える刺激を減らしてあげたいと『コンビ:お湯でコットンおしりふき』と『ベビーコットンワイド』を購入するも時既に遅し・・・。
オムツを替える素振りを見ただけで泣き出すのは当たり前、実際にオムツを替えると号泣、痛みからかその後数十分に渡り泣き止まない状態になってしまいました。
赤ちゃんを抱えて夜間に救急病院へ
仕事中にかけてきたことなど1度も無かった電話。正直、嫌な予感しかしませんでした。案の定、電話から聞こえてくる冷静さが欠けた妻の声。それに呼応するかの様に大きな声で泣き叫ぶ子どもの声・・・。即座に異常事態ということを理解しました。
#7119で救急受け入れ可能な病院を教えて貰う
かかりつけの小児科は休診日、#8000は受付時間外というケースを想定していなかったので、#7119という番号の存在は全く知りませんでした。情報の入り口が電話だけなのでコチラまで焦ってしまい、調べるのに時間がかかったのは大反省。
- 淀川キリスト教病院
- 松下記念病院
- 中野こども病院
大まかな居住地がバレてしまいそうではありますが、#7119に電話した結果3つの病院を教えて貰い、色々な意味で都合を付けやすい松下記念病院に電話をかけた。
相談するべきはやっぱり病院
松下記念病院に電話をかけて状況を説明した所、返ってきた返答は「当院で診察をすることは可能ですが、患者が赤ちゃんということもあり異常があった場合は中野こども病院への搬送となります」というもの。
ネット上であれやこれやと調べることの無意味さを再認識したことは勿論、やっぱり相談するべきは専門家がいる病院だと痛感しました。松下記念病院から教えて戴いた情報を元に、中野こども病院へ電話をかけて診察をして貰えることになりました。
最難関は移動手段の確保
家から最寄り駅までは徒歩2分、徒歩10分圏内に3つの沿線駅があるという交通の便だけで考えると好立地。それもあって妻の移動手段は電車 or 徒歩しか無い。真っ先にタクシーを呼ぶという手段を思い付いたのでタクシー大手三社の配給所に電話をかけるも返ってくる返答は「ちょっと難しい」という訳の解らない解答だけだった。その場は1分でも早くと焦っているので、すぐに電話を切った。
しかし、子どもが居るとも何も言わず、とりあえず駅まで1台回して欲しいと伝えただけで即座のNG返答に納得出来る訳も無く、毎日何十台も使っていた業者を切らせたのは言うまでも無い。
定時で上がってタクシーダッシュ
早引きの許可を貰った時点で子どもが授乳しながら寝てしまったので、定時まで残って翌日休んでも大丈夫な状態にした。この時点で、翌日仕事に行く気は一切無かった。今の私には子どもよりも大切な物は無い。
定時に職場を出て、個人タクシーを捕まえて自宅までダッシュ。未だに寝続けている子どもを起こして泣いているのはみたくないので起きるまでにいつでも病院に行ける準備を整えた。
抱えてでも病院に連れて行く
母親+弟夫婦が旅行に車を使っていたので移動手段が無い。救急車を呼ぶのも違うと感じた私は起きた瞬間から泣いている子どもを抱えて中野こども病院まで走った。大人1人で頑張れば30分程度でたどり着ける道は子どもを抱えてだと随分遠く感じた。
赤ちゃんの夜間診療現場は直視できない
病院に着いたのが19時過ぎで、診療が終わったのが22時過ぎ。約3時間もの間、待合室で我が子の順番が回ってくるのをただただ待った。早く子どもを見て欲しいと焦る自分とは裏腹に、冷静な自分も居て親子含めて50人以上が居る待合室は直視できない物が多かった。
待合室に響く赤ちゃんの泣き声
赤ちゃんなので「ここが痛い」とは言えない。自分の身体に起こっている異常を知らせる為に泣き腫らした顔を更に強ばらせて絞り出すその声は、同じ親として本当に心をギュっと鷲づかみにされた様に感じるものばかり。他の赤ちゃんに呼応するかの様に待合室の彼方此方から聞こえてくる泣き声を聞いていると、可哀相過ぎて頭が痛くてどうにかなりそうだった。
風邪の子どもとスマホの母親
どこからどう見ても風邪ですと自己紹介をしている状態で、周りを走り回る10歳くらいの子ども。それを注意するでもなくスマホに夢中な母親。小児科に行くと別の風邪を貰ってくるとは良く言った物で、本当に迷惑だなと思いました。
子どもが元気に走り回るのは良い。せめて、ポーズでも良いから「病院では静かに座っていなさい」って教えられないのかな。スマホママさん。
夜間診療でも赤ちゃんは500円
妻は何が起きるか解らないからと4万円くらい持ってきていたし、私も何に使うか解らないので20万くらい財布に入れていた。
- 問診
- 触診
- 薬の処方
というシンプルな処置に夜間診療という見えない費用が乗っかった請求額は500円。帰り道に夫婦揃って財布にお金を入れてきたのにと笑った。
処方は1日分なので翌日かかりつけの病院へ
夜間診療時には1日分の薬しか処方出来ないと言われ、残りはかかりつけの病院に状態を説明した上で薬を追加で出して貰うという流れになった。大昔にノロウィルスで夜間救急に行った際は数日分の薬を処方して貰った記憶があるけど、気のせいなんやろな。
小児科の先生に状態を知って貰う意味でも、翌日に改めて薬を貰いに行くというのは良い方法だなと。
救急車を呼ぶかの判断は親次第
今回は風邪の前置きがあったので救急車を呼ぶまでには至りませんでしたが、悠長なことをしていたせいで取り返しの付かない事態にならないとも限りません。毎日顔を見ている親だからこそ気付いてあげられる子どもの異常。しっかりと判断してあげて下さい。
子どもの状況と今後
先生からは赤ちゃんの頃は下痢が2週間近く続くこともあると言われたので、とりあえず処方された薬を飲みながら安静にしてもう少し様子を見ることになった。オムツかぶれに関してはカビが出てると言われたので新しい塗り薬を処方されて1日3回塗っている。
丁度、薬が無くなる4日後までに改善が見られ無かった時用に渡された検便キットを使う事無く、極度のオムツかぶれと長引いてしまっている下痢が1日でも早く治まればと願うばかり。皆さんも『ただの風邪』と油断しすぎると思いも寄らぬ痛い目を見るのでご注意を・・・。
ウンチ→痛くないようにシャワーを進められたので頑張っているけど、1日に30回以上も下痢をされるとオムツの消費量もさることながら、中腰で入れるお風呂のせいで体中が痛い。布団に入ると妻が言う「明日にはビックリするくらい良くなってないかな・・・」って言葉から、子育てで1番大変なのは子どもが病気した時なのかもと思った。