子どもをお風呂で洗うとき、タオルやスポンジを使いますか?それとも手洗いでしょうか?私は、1歳と3歳になる子ども達をお風呂にいれるとき、素手で体を洗うようにしています。
乳幼児期の沐浴の名残ではなく、ちゃんとした”理由”があってのことなので、新しくパパやママになった方から相談を受ける度に「素手に泡ソープがおすすめ」だと伝えてきました。
手洗いで体の汚れは落ちるのか?
私は石けんをつけたタオルで親にゴシゴシと体を洗ってもらっていた人なので、手洗いで体の汚れがちゃんと落ちるのか?の判断ができませんでした。なので、子どもがかかっていた皮膚科の先生、小児科の先生に相談しました。
先生方の回答はいずれも「手洗いだけで、十分に汚れを落とすことができる」でした。肌に泡をのせると、泡と泡の間に汚れが吸い取られていくため、埃や雑菌、汗など洗い流したい汚れは十分に落とすことができるからです。
最近では乾燥が原因で起こる皮膚トラブルを避ける目的から「洗いすぎない」を推奨する小児科医も増えていることなどもあり、子どもの体を手洗いする親が増えてきています。
[sankou]医師の間で広まる「洗いすぎない」スキンケア術
子どもの体を手洗いする大きな2つの理由
子どもの肌トラブルと向き合う為
子ども達は揃って肌が弱く、乳幼児の頃から肌トラブルに悩まされてばかりでした。
そんな中でも1番つらくて1番申し訳なかったのは、下痢が長引いたことで起こったお尻かぶれ。最終的にはかぶれにカビがでてしまい、夜間救急に駆け込むことになる。という忘れたくても忘れられない体験をしました。
もっと親としての知識と経験があれば、お尻かぶれを知ったその日のうちに何かしらの対処ができたんじゃないのか?と自分を責めました。
後悔するだけでは何もかわらないので、子どもの肌に起こっている何かしらのトラブルに対して、違和感というレベルで良いから1日でも早く気づいてあげられるように、手洗いを続けることにしました。
子どもとのスキンシップを大切にする為
父親にとって、子どもとの入浴は数少ない子どもとの十分なスキンシップを取れる貴重な時間です。なので、私が家にいるときは妻を押しのけてでも、子ども達をお風呂にいれるようにしています。
「手当て」とよばれる手を当てる行為は自然治癒力を高める効果がある。というと少しスピリチュアルな感じはしてしまいますが、子どもの肌に直接触れる行為は、少なからず子どもに安らぎや愛情などを使えることができます。夫婦が抱き合うのと似たようなものです。
スピリチュアルな話からスキンシップの話に戻しますが、入浴の時間は誰からも邪魔されない、父と子のスキンシップの時間。タオルやスポンジを使ってちゃちゃっと済ませるのではなく、入浴前の時間も子どもとふれ合いながら過ごすことで、スキンシップの時間は更に密なものになります。
子どもの体を手洗いし続けてきた効果
肌トラブルの頻度が減って、症状も軽くなった
人の手とは不思議なもので、毎日同じ順番で子どもの体を手洗いしていると、小さな発疹や擦り傷ですら気付けるようになりました。初期の症状で気付いてあげられると、保湿薬など自宅で出来る対処だけで改善できることが多くなり、必然的に肌トラブルが重症化することはなくなりました。
赤ちゃんや小さな子どもの首回り(顎と首の間のお肉)に挟まった埃や汚れはタオルでゴシゴシやっても中々取れませんが、手洗いだと簡単に綺麗にしてあげることができます。肌のことを思って手洗いをするのであれば、定期的に爪を切るなどはしてあげてくださいね。
肌トラブルを未然に防ぐことはできないけど、軽度のウチに治療してあげられるメリットと子どもの成長が重なった効果はとても高くて、乾燥肌の痒みが原因で顔が傷だらけだった下の子ですら、今はスベスベ、ツヤツヤ、ピカピカの可愛いお顔になりました。
お風呂が大好きな子どもに育ってくれた
上の子は1日に何度でも入りたがるくらい、お風呂が大好きな子どもに成長してくれました。
下の子は「パパ」と「ママ」くらいしか話せない癖に「お風呂?お風呂入る?」と声をかけると、脱げる訳などないのに必死で服を脱ごうとします。これがまた最高に可愛くてたまらないんです。
お風呂が好きか?嫌いか?で人生の何かが大きく左右されることはないと思いますが、子ども達に「ママよりも、パパの方が良い」と言ってもらえるポイントを作れたこと。それだけで、パパ冥利に尽きます。幸せです。
何歳まで手洗いするか?の答えはひとつ
3歳6ヶ月を過ぎた上の子の体は、かなり大きくなってきました。洗う面積が広くなるにつれて手洗いするのが大変にもなってきますが、いずれ必ずやってくる「子どもが自分で自分の体を洗う日」までは、子どもに代わってパパが手洗いしてあげたいなと思っています。
既に自発的に頭を洗いはじめることもあるし、私が「自分で洗いなさい」と言えば、文句のひとつも言わずに自分で洗うほど、上の子は成長してしまったので、残された時間はそう長くありませんが、仕上げはお父さんの役目です。
子どもに背中を洗ってもらう将来を心待ちにしながら、今の可愛い”子ども”っていう姿を手放したくもない。ホント、親とは欲張りな生き物です。
お風呂は日課じゃなくて、子育ての楽しみのひとつ
子どもと入るお風呂を日課のひとつにするのは勿体ないです。
- お風呂専用のおもちゃを買ってみたり
- 入浴剤を入れてみたり
- 浴室の壁に貼れるお勉強シートで色や形、数字のお勉強をしてみたり
- 潜水艦!などと言いながら潜ってみたり
少しばかりの心の余裕と楽しむ気持ちがあれば、誰でもきっと楽しむことができます。お風呂は、私にとって数少ない子育てのストレス解消に繋がる、子育ての楽しみのひとつです。誰にでも当てはまることはないかも知れませんが、どうせ毎日お風呂に入るのだから、楽しまないと損ですよ♪