「ベビーチェアのおすすめを教えてください」というメッセージをいただきましたが、「生活スタイルによって、おすすめできる商品は違う」というのが本音なので…。
- ハイチェア
- ローチェア
- バンボ
実際に使った3つのタイプ毎のメリット・デメリットと併せて、生活スタイルに応じたおすすめを紹介したいと思います。子どもが使っているシーンの写真を添えるので、ご自身の子どもをイメージしながら選んでみてください。
ハイチェア
子どもが離乳食の完了期に入った1歳1ヶ月の頃に、ハイチェアタイプのベビーチェアを購入しました。
※お米のおもちゃなどを取り扱うピープルが発売している登れる!ハイチェアプレミアムを愛用していますが、2018年10月時点で在庫ありのお店はひとつも見つけられませんでした。(販売終了したのかも)
購入理由
完了期に入った頃から、子どもの”遊び食べ”が目立つようになったので、ご飯を食べる場所を用意して「今はご飯を食べる時間だよ」ということを教えてあげると、遊び食べがおさまるかも知れないという淡い期待を抱いて購入しました。
また、当時は子どもの後追いを相手するのに手一杯で、ろくに掃除をする暇もないのに「子どもが、床にこぼしたご飯を拾って食べてしまう…」という問題を解決する意味もありました。
メリット
ハイチェアタイプのベビーチェアは「抜けだし能力が高くなるまでの期間」に関しては”文句なしにメリットしかない”です。
ご飯を食べる場所と遊ぶ場所の違いを教えてあげることで、子どもの成長を後押ししてあげることができたし、床や机よりも衛生面を綺麗に保ちやすいので、親としては安心そのものでした。
余談ですが、買ったその日に自分から登ろうとする姿を動画に残せただけで、数万円を払った以上の価値がありました。
デメリット
折りたたみタイプでも場所を取る
ハイチェアには「場所を取る」という大きなデメリットがあります。折りたたみタイプのハイチェアを愛用していますが、折りたたんでも結構なサイズ感で、使っていないときの置き場所には今でも悩み続けています。
高さがあるので抜けだしが怖い
”抜けだし”は全てのベビーチェアに共通して言えるデメリットですが、ハイチェアの場合は高さがある分だけ更に危険度が増します。その為、抜けだすことを覚えた頃 ~ 抜けだしてはダメということを理解するまでの期間(1歳半~3歳前後)は利用することを控えていました。
高価で複数は買えない=兄弟で取りあう
下の子(もうすぐ1歳)にも”ご飯を食べる場所”を教えようと思い、押し入れから引っ張り出してきましたが、結果は写真の通りです。ひとつしかないハイチェアを上の子と下の子が取りあって、結果的にはいつも上の子が座るという…。
最低でも1万円~、高ければ2万円以上もするハイチェアを複数台購入するのは、費用的にも置き場所的にも現実的ではないので、さっさと押し入れに戻そうかを悩んでいます。
こんな家庭におすすめ
このあと紹介するローチェアとバンボのメリット・デメリットを見てもらえればわかると思いますが、ハイチェアが悪いという訳ではありません。
生活空間の棲み分けができている家庭
ウチは子どもがいつもいる部屋=リビングという生活を送っているので、ハイチェアのメリットをいかせませんでしたが、普段から子どもと過ごす部屋とリビングをキッチリと分けている家庭であれば、ハイチェアのメリットを最大限に生かすことができます。
ダイニングテーブルを利用している家庭
子どもが生まれたあとでもダイニングテーブルを利用している家庭であれば、ローチェア、バンボは選択肢に入れるべきではありません。ハイチェア or テーブルチェア(テーブルに固定するタイプのイス)から選んでください。
※ママタレントの方々が愛用していることで、一躍人気になったテーブルチェアを紹介しましたが、予算に合わせて他商品も検討してくださいね。
ローチェア
ハイチェアから落下する危険性を強く感じた1歳6ヶ月の頃に、ローチェアタイプのベビーチェアを購入しました。
ローチェアタイプにも、機能的で高価な商品はたくさんありますが、既にハイチェアを抜けだせる子どもを大人しくさせる機能は備わっていないので、安価なまめいすを愛用しています。
購入理由
ハイチェアから抜けだせるようになったというのもひとつの理由ではありますが、本当の目的は”家族で揃ってご飯を食べるため”です。ロータイプのテーブルを使って、家族全員の目線を合わせて食卓を囲むために、購入しました。
メリット
子どもの食事を管理しやすい
ローチェアに座らせたときの子どもの目線は、大人が床に座ったときの目線と同じ高さになります。ご飯を食べさせるときも食べさせやすく、食べこぼしを減らす工夫(食事のフォロー)をしてあげやすくなります。
子どもの自発的行動を促しやすい
まめいすは小さな子どもでも移動させられる重さです。使い始めた頃は「ご飯食べるからイスを持ってきてください」と言わなくても、自分から進んでイスをもってきてくれたりします。少し成長した後は「お手伝いしてください」と子どもの意欲を刺激するなど、更に子どもの成長を促すことができます。
安価なので兄弟分買うことができる
色々な子育てメーカーが安価なローチェアを販売してくれているので、気軽に複数台買っておける費用感なのは大きなメリットです。
デメリット
簡単に抜けだすことができる
テーブル付きのローチェアも販売されていますが、ローチェアは本体重量が大きくないので、体ごと倒れる形で簡単に抜けだすことができてしまいます。これはベビーチェア共通の悩みなので「成長した」と諦めるより他ありません。
子どもが足場にする可能性がある
ローチェアは高さ方向の場所を取らないので、ご飯のときは部屋の隅に置いています。子どもの力でも移動させることができる重さなので「窓の外を見てみたい」と思ったとき、ローチェアを足場にして高い目線から窓の外を見る...。という危険を招く可能性があります。
※ローチェア独自のデメリットとは言い難い問題なので取り扱うかは迷いましたが、事故が起きてからでは遅いので”足場になる=危ない”と感じたときは、保管場所などを考えてあげてください。
こんな家庭にはおすすめできない
数あるベビーチェアの中で、ローチェアは最も長い期間使い続けられるベビーチェアなので、殆どのケースで最もおすすめできるタイプだと言えます。
そのため、ベビーチェアに関しては”おすすめできない家庭”という形で紹介します。
ローチェアをおすすめできないのは『ダイニングテーブルを利用している家庭だけ』です。長い目で見たとき、他のケースではハイチェア、バンボに劣る理由はひとつも見当たりません。
バンボ・カリブ
離乳食の初期~中期に差し掛かった生後5ヶ月半の頃に、バンボを購入しました。
※最近はバンボを置いてくれている飲食店が増えてきました。広く周知されたことで類似品がたくさん出回っているので、購入する時は正規品を選ぶようにしてくださいね。
購入理由
購入理由は離乳食を”食べさせる”ためです。
バンボと並んで人気のカリブも買いましたが、カリブは太もも部分が幅広に作られているので抜けだしが容易です。そのため、カリブは妻方の実家用に持っていって、家ではバンボを愛用しています。
メリット
離乳食初期から利用することができる
子どもの成長度合いにもよりますが、首が座って自分の体をある程度支えられるくらいまで成長すれば、バンボに座らせることができます。そのため、離乳食専用イスと言えばバンボ(カリブ)というくらい人気です。
デメリット
離乳食完了期までは利用できない
子どもの性格や成長スピードにもよりますが、離乳食完了期まで利用を続けることは難しい(抜けだしてしまう)です。ウチは5ヶ月半で購入して、7ヶ月過ぎには抜けだしができるようになってしまいました。
こんな家庭におすすめ
ハイチェア、ローチェアと比べて簡易な説明に見えたかも知れませんが、掴み食べの練習をさせてあげることができたことなど、乳時期~幼児期の子どもの成長を支えてくれたアイテムなので、バンボとバンボ専用のテーブルは買って良かった子育て用品TOP10に入っています。
ローチェアと比べると利用できる期間は遙かに短いですが、そもそもの目的が違います。「離乳食を食べ始めた頃の赤ちゃんとのコミュニケーションを大切にしたい」という人であれば、必ず買って良かったと思えるアイテムです。
生活スタイル毎のおすすめベビーチェア
「結局、どれを選べば良いの?」「説明は良いから、おすすめを教えて」という人のために、生活スタイル別のおすすめをまとめておきます。
ダイニングテーブルで食事しているならハイチェア
大人はダイニングテーブル、子どもはローチェアという組み合わせは、家族団らんの妨げになるので、ダイニングテーブルで食事している家庭にはハイチェアをおすすめします。
※私が使っているハイチェアは在庫がないので、Amazonのハイチェア売れ筋No.1を紹介しています。
置き場所が気になる人はテーブルチェア
折りたたみできるハイチェアでも、子どもの手が届かない場所(転倒による事故防止)がないという人にはテーブルチェアをおすすめします。
外食用にひとつ買いましたが、取り付けが簡単でしっかり固定、バラバラにして洗うこともできるので、衛生面も安心して使い続けることができます。
ローテーブルで食事しているならローチェア
大人がローテーブルで食事している場合、遅かれ早かれローチェアを利用することになります。ハイチェアを使う期間は決して長くはないので、余計な出費を避けること、親子の目線を合わせることを理由にローチェアをおすすめします。
ローチェア用のテーブルはお好みで
座椅子や座布団の利用を前提とした高さのローテーブルを使っていると、小さな子どもがローチェアに座っても机との高さが合わない場合があります。そんなときはローチェア用のテーブルを使ってください。
妻方の実家は机の高さが高いので、付属のテーブルを使っていますが、子どもが小さいうちは、抜けだし防止の効果もあって便利です。ある程度、気軽に購入出来る値段なので「必要かな?」と思ったら試してみてください。
コッシーのカバーもお好みで
みいつけたの大人気キャラクター:コッシーのいすカバーを取り付ければ、イスに座って食べたくないという子どもでも、あら不思議?
※調べている道中に見つけたので掲載しましたら、私は持っていません
ベビーチェアのおすすめ/まとめ
0歳と3歳の子どもがいるので、リビングにベビーチェアを4台(ハイチェア1台、ローチェア2台、バンボ1台)を置いて生活していますが、やっぱり部屋は狭くなってしまいます。
ローチェアは殆どの家庭で買うことになるので、ハイチェアとバンボは生活スタイルと、子どもとのスキンシップへの価値観に応じて、予算と相談しながら購入するでOKかなと思います。
その他のベビーチェア/おまけ
ベビーチェアと言えば、その他にもお風呂用のイス(幼児用、子ども用)を買いましたが…。
幼児用は掴まり立ちができるようになるまで、妻がお風呂に入れるときに使っていたので価値ある買い物でしたが、子ども用に関しては未だに日の目を見ないアイテムだったりします。
私みたいに「あると便利かも知れない」と思った子育て用品を手当たり次第買ってみるタイプの意見などを参考に、必要なアイテムだけを必要な分だけ買うことをおすすめします。笑