赤ちゃんは37.5度以下であれば異常は無いと言われる程に平熱が高い。その為、親として病院に連れて行くかの判断をすることが難しく、息子は0歳~1歳の間に『風邪をひいている』という診断を受けたことがありませんでした。
母親が感じた「何となく、いつもと違う」という些細な違和感。結果、小児科の先生には風邪と診断された訳ですが、その症状が大人では聞いたことが無い物だったので書き残しておきます。赤ちゃんを育てる親御さんは覚えておいて下さい。
一般的な風邪の症状
風邪の症状には、自身で知ることが出来る『自覚症状』と、周りの人からも客観的に見て取ることが出来る『他覚症状』があり、風邪には多くの他覚症状が伴います。
風邪の他覚症状
風邪を表す代表的な症状は全て他覚症状です。
- くしゃみ
- 鼻水・鼻づまり
- 咳・たん
「あの人、風邪をひいてるな」と周りからも見て取れることで、病院へ連れて行ったり安静を促したりと他覚症状が強い風邪の場合は『早い目の処置が可能』になります。
風邪の自覚症状
自覚症状は周りからは見えにくい物になります。
- 発熱
- のどの痛み
- 食欲低下
風邪をひいている本人が「しんどいから病院に行く」と言えば『早い目の処置が可能』になりますが、「大丈夫」と気丈に振る舞うことで周囲の人は風邪を知る術が失われてしまい、処置のタイミングを逃し、『長引く風邪』になってしまいます。
赤ちゃんが症状を伝える術
赤ちゃんが風邪の自覚症状を伝える術は『泣く』しかありません。
- お腹が空いた
- 眠たい
- おもちゃが欲しい
- 遊んで欲しい
赤ちゃんの不満・欲求を伝える『泣く』という行為は『子育て中には見慣れた光景』ということもあり、異常を察してあげることが難しいのが現状です。我が家の場合でも0歳~1歳の間に風邪をひかなかった訳では無く、風邪をひいても気付かなかった可能性は大いにあります。
風邪の初期症状で涙が止まらない?
母親が感じた些細な違和感は『涙』でした。声を荒げて泣くのとは違い、あくびで涙が出るのと同じ様に、声を出すでも無く日常生活の中で静かに涙を流すようになりました。
ご飯を食べながら、おもちゃで遊びながら、『不機嫌になるでも無く涙を流す姿』は眠たい時の大人と大差なく、恥ずかしながら朝の30分しか接することが出来ない父親目線では、異常を感じ取るまでには至りませんでした。
赤ちゃんを病院に連れて行くかの判断は母親の直感
何をしててもボロボロと大粒の涙を流す赤ちゃんを見て、母親は『何かおかしい』という違和感を覚え、母親の直感を信じて小児科に連れて行きました。
医師の診断は「間違いなく風邪です。風邪菌の影響で目が炎症を起こして涙が止まらないのでしょう。赤ちゃんは目の炎症が長引く可能性があるので、症状が酷くなったら眼科にも行って下さい」というもの。
まさか、風邪の前兆として涙が出るとは思っても居ませんでした。
赤ちゃんが風邪をひくと物凄く大変
病は気からという言葉を知っていたかの様に、小児科医から風邪と診断されてからは風邪の症状が次々と現れ、酷い悪循環を生み、一緒に生活する親は物凄く大変な目にあいました。
鼻水が止まらなくなる
一番最初に現れた症状は『鼻水が止まらなくなる』でした。鼻をかむことも、上手に吸うことも出来ないので常に垂れ流し状態。定期的に大きなクシャミをしては物凄い勢いで鼻水の塊が鼻から飛び出してくるようになりました。
鼻が詰まって息苦しくなる
常に鼻水が出ていることで『鼻が詰まって息苦しい』状態になります。息を吸っても吐いてもズルズル大きな音を立てながら、それでも元気に笑って遊んで居る姿は見ていて心苦しい物でした。
離乳食・母乳の量が減る
初めは離乳食も頑張って食べて、母乳も頑張って飲んでくれて居ましたが、何をするにも息苦しい状態ということもあり、必然的に食べる量・飲む量は減少しました。
グズグズする時間が長くなる
0歳の時と比べてグズグズする時間は随分減りました。しかしながら、風邪による体調不良は勿論、食事の量も足りていないなどの理由から5~10分に1度はグズグズするようになりました。
寝てくれないし、とにかく起きる
未だに4時間以上続けて寝ることは極々希ですが、それでも寝付いた後は平均3時間程度は寝てくれるようになりました。しかし、風邪をひくとその限りでは無く…。
寝かしつけに1時間半
↓
5分で起きる
↓
母乳で寝かしつけて10分
↓
3分で起きる
↓
母乳で~
丸三日、こんな状態が続きました。赤ちゃんの睡眠は大人と比べて浅く、そんな状態で鼻が詰まって呼吸がしにくければ『そりゃ、何度でも起きます』よね。正直、一番キツかったです。
親に疲れている暇は無い
赤ちゃんが風邪をひいて終日グズグズして夜も寝てくれないとなれば、親も常にバタバタして夜も寝られない訳ですが、疲れたという実感は全くありません。そんなことよりも『赤ちゃんが可哀相』という気持ちの方が遙かに勝っていました。
風邪の症状が落ち着いた翌日、物凄い疲労感に襲われているのは内緒。
薬を飲んでくれない時の対処法
小児科で出して貰ったシロップの薬。一度の飲まなければならない量は大人なら喉も潤わないくらいに少量です。しかしながら、赤ちゃんに飲ませる場合にはスプーンで6回も7回もあげなければいけません。
一口目は嫌な顔せずに飲んでくれましたが、2口目からは口も開けない舌で押し返す、べぇして全部吐き出すというフルコースで全然飲んでくれなくなりました。そこで、急遽ベビー用品のお店に走って使えそうな物を買いました。
スポイトで飲んで貰う
スポイトであげる方法は赤ちゃんに薬を飲ませる時には一般的です。『ノドの奥を突かない安心プレート』が付いているので、安心と信頼のピジョンにしました。
注意点としては『下を向けるとポタポタ垂れるので、サッとあげる(※スポイトの特性上仕方ない)』という事と『菌が繁殖しやすい構造なのでしっかりと洗浄・消毒』をしてあげる事です。次に使うのはいつか解らないので、念のために2本購入しました。
ストローマグで飲んで貰う
小児科の先生曰く「赤ちゃんの中にはシロップの甘すぎる感じを嫌う子が多いから、お水で薄めてあげても大丈夫な薬を出しておきます」と言われました。お水で薄めてジュース感覚でお薬を飲んで貰えるようになってからは随分楽になりました。
[kanren]赤ちゃんにストローマグをおすすめする理由/8ヶ月になったら是非
元気になったら一杯遊ぼう
風邪をひいている時の赤ちゃんには時折「治った?」と聞きたくなる程に元気な瞬間が訪れます。そんな時に『治ったと勘違いして、無理をさせてしまうと風邪が長引く』ので、絶対にやめましょう。
「治った?」では無く「治った!」と思える時が来たら、しっかりと一緒に遊んであげて下さい。絶対赤ちゃんに風邪をひかないは無理ですが、少しでも軽度で済ませてしんどい時間を長引かせないは誰にでも出来ることなので、赤ちゃんが風邪をひいた時の対処法と準備は必ずしておきましょう。
また、病気になるのは必ず病院が開いている時間とは限らないので、夜間診療や緊急医療を実施している病院は必ず確認しておきましょう。
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