国際宇宙ステーション(ISS)で、宇宙飛行士さんが色々な実験をしている映像がテレビで放送されていた。
- 何度も回転すると目が回るのか?
- 濡れたタオルを絞るとどうなるのか?
- 寝るときはどうするのか?…など
そんな映像を他の誰よりも夢中になって見ていたのは、子ども(3歳)だった。
子どもの発想はかわいい
突然、食い入るように宇宙飛行士さん達の動きを見ていた子どもが、腕を大きく、そして早く、グルグルとまわし始めた。
[speech_bubble type=”ln” subtype=”L1″ icon=”baby2.png” name=”子ども”]ねぇねぇ、パパ。
こうやってして。[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”ln” subtype=”R1″ icon=”30sman.png” name=”三十路男”]えっ、何?
体操すんの?[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”ln” subtype=”L1″ icon=”baby2.png” name=”子ども”]もっと早くして!(激怒)[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”ln” subtype=”R1″ icon=”30sman.png” name=”三十路男”]何で怒られなアカンねん…。[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”ln” subtype=”L1″ icon=”baby2.png” name=”子ども”]はぁ…。
パパも飛べないねぇ…。[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”ln” subtype=”R1″ icon=”30sman.png” name=”三十路男”]何でため息!?
飛ぶって何?
あぁ、宇宙飛行士さんが腕をグルグル回しながら、ふわふわと浮かんでるからか…。[/speech_bubble]
子どもに宇宙だからを説明をしてみた
パパにもできないことがあると知った子どもは、すごくガッカリしていたので「宇宙だから飛べる」ということを説明することにした。
[speech_bubble type=”ln” subtype=”R1″ icon=”30sman.png” name=”三十路男”]宇宙っていう所はね、誰でもふわふわと飛べるところやねん。[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”ln” subtype=”L1″ icon=”baby2.png” name=”子ども”]宇宙すごいねぇ![/speech_bubble]
[speech_bubble type=”ln” subtype=”R1″ icon=”30sman.png” name=”三十路男”](よっしゃ、抜群の食いつき!トドメ!)
ゆうとが大きくなって宇宙飛行士さんになれば、宇宙に行けるかも知れないよ。[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”ln” subtype=”L1″ icon=”baby2.png” name=”子ども”]鳥さんは飛べるのにね。
ゆうとはどこにいるの?
きょうばしのえき?[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”ln” subtype=”R1″ icon=”30sman.png” name=”三十路男”](パパが飛べないことに対する残念感が半端ない…)
それはミックスジュース飲む駅やな。
パパとゆうとは地球っていう星の、大阪っていう所にいるよ。[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”ln” subtype=”L1″ icon=”baby2.png” name=”子ども”]大阪怖いねぇ…。[/speech_bubble]
「宇宙飛行士さんになれば宇宙に行ける」から「頑張ってお勉強しようね」でチャンチャン予定が大きく脱線。このときはまだ、子どもの発想に論破されるとは思ってもみなかった。
子どもに人間だからを説明したら論破された
宇宙の話から大きく脱線してしまったので「人間だから」を説明することにした。
[speech_bubble type=”ln” subtype=”R1″ icon=”30sman.png” name=”三十路男”]鳥さんはお空を飛べるけど、パパとゆうとはお空を飛べません。
でもね、パパとゆうとはこうやってお話することができるでしょ?
お話ができるから仲良しすることができるねん。すごいねぇ![/speech_bubble]
[speech_bubble type=”ln” subtype=”L1″ icon=”baby2.png” name=”子ども”]鳥さんはピーピー、チュンチュンってお話するよ。[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”ln” subtype=”R1″ icon=”30sman.png” name=”三十路男”](メルヘン!!)[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”ln” subtype=”L1″ icon=”baby2.png” name=”子ども”]カラスさんはちゃんとお話しできるよ。[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”ln” subtype=”R1″ icon=”30sman.png” name=”三十路男”]…ゆうとはカラスさんとお喋りできるの?[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”ln” subtype=”L1″ icon=”baby2.png” name=”子ども”]カラスさんは「今日は雨ですよ」とか「ゆうとくん、お菓子食べても良いよ」とか言ってくれる。[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”ln” subtype=”R1″ icon=”30sman.png” name=”三十路男”](何も言えねぇ)
カラスさん凄いねぇ![/speech_bubble]
「宇宙だからふわふわと浮かぶことができるんだよ」が説明したかっただけなのに、息子はカラスとお喋りができるという驚愕の事実を突きつけられて、私は説明することを諦めた。
子どもの発想って面白い
宇宙でふわふわと浮かんでいる姿を見て目をキラキラと輝かせていたかと思えば、浮かぶ姿を真似して自分は飛べないという事実に凹んでみたり。
鳥さんは飛べる代わりにお話ができないと説明すると「チュンチュンってお話してるよ」って素敵発言を返してくれたり。カラスに至っては日常的に会話を交わしているようなことを言い出したり…。
子どもの発想って本当に面白くて、本当にかわいい。
大人になってしまった私たちにはわからない、思い出すことのできない、子どもだけの世界があるんだろうなって、そう強く感じるできごとでした。
子ども心は子どもに任せて大人は頑張ろう
「子ども心を忘れない大人」っていう響きに憧れた時期もあったけど、子どもが生まれてからも憧れつづけていたら、妻に「大きな子どもはいらん」って叱られてしまうから、子ども心は子どもに任せて、親は大人になるべきですね。
子どもが気持ちよく子ども心を発揮できる環境作り。これからも頑張ります!頑張りましょう!