『3歳(男の子)の反抗期で癇癪が酷い』っていうからプチ別居してみた

最近の妻はいつも機嫌が悪くて、日頃の感謝を込めたプレゼントを買って帰った日ですらも、これといった反応はなかった。イライラしている理由は「3歳の反抗期は酷すぎる。怒ったら癇癪を起こしておもちゃを投げるし、本気泣きが始まったらもう地獄」だと言う。

軽い癇癪を起こしている子供の姿は何度も見てきたけど、あくまでも3歳の子供の軽い反抗期くらいの認識しかなくて、私の目には”妻が疲れているだけ”のように見えた。

そして遂に、妻の我慢の限界…というよりも、私の我慢の限界がきてしまった。

丁度、妻が実家に帰る予定があったので、妻は1歳の下の子と2人で実家。私は3歳の上の子と2人で自宅。1泊2日という短い時間だけど、離れることで妻と子供、そして私。それぞれに溜まったガスを抜くことになった。

3歳の子供と過ごす1日に課した3つのルール

妻の苦労を知ることで変わることもあるだろうと思って、育児疲れと題して生後2ヶ月半の赤ちゃんと2人で過ごした日から、積極的に子供と2人の時間を作ってきた。

『育児疲れで晩ご飯が作れない』って妻が言うから実際に検証してみた
『育児疲れ』という言葉を良く耳にします。自分の愛する人と培った『愛の結晶である我が子』と接する行為を『疲れる』とは何事かと。 ...

でも、今回の目的は「3歳の子供を知ること」だったので、3つのルールを自分に課した。

”親の都合”で子供を怒らない

癇癪を起こすということは、子供なりにストレスを抱えていると考えて、1日目は絶対に怒らない(叱らないとは違う)と決めていた。

  • 水たまりで靴はビチャビチャ
  • おもちゃ選びに1時間半
  • 早く遊びたくてご飯を食べない
  • 突然始まるジュース飲みたい
  • 買い物に行くと脱線して前に進まない
  • キッチンに立つと「自分も」と騒ぐ
  • 理由をつけてはオムツでオシッコ
  • 寝て欲しいのに寝てくれない…etc

最近は”親の都合”で怒ってしまうことが増えてきたから、子供を見守るを強く意識した。

子供に「危ないからダメ」と言い過ぎるのは良くないと反省した日
子供には事ある毎に「危ないからダメ」と言ってきた自覚がある。 道路に飛び出してはダメ おもちゃを放り投げてはダメ 高い...

子供の声をしっかり聞く

親に備わった子供の言葉フィルターを通せば、伝えたいことの8割~9割を伝えられるくらい、言葉の使い方が上手になってきた子供。

いつもは意識を向ける相手(妻、下の子)がいるけど、今日は私だけ。朝から晩まで何をしているときも、ずっと子供と真剣に話をした。

  • どうしてママを叩いてしまうのか?
  • どうしておもちゃを投げるのか?
  • どうして下の子のおもちゃを取るのか?
  • どうしてトイレに行きたくないのか?
  • どうしてご飯を食べたくないのか?
  • どうして…?

3歳の子供が”今”考えていることを、子供と2人で話し合った。3歳なりの本音をちゃんと教えてくれた。

世界で1番好きだと伝える

兄弟ができたことでパパとママの愛情を独り占めできなくなってしまった子供。時折みせる寂しそうな顔は”愛情不足”を感じさせるものだったから、1日に何度も「パパは雄斗が1番大好きやから、ギューしてあげる!」と言って抱きしめた。

子供は嬉しそうに笑っていた。

1日目の総括は「反抗期=愛情不足」だった

色々なことができるようになってきた子供の成長にしっかりと向き合ってあげるだけで、1度も癇癪を起こすようなことはなく、もちろん、おもちゃを放り投げるようなこともしない。トイレでおしっこをできなくなったことにも、子供なりにちゃんとした理由があった。

「3歳だから、お兄ちゃんだから」と言われても、子供にとっては何のことかすらわからなくて当たり前。子供の寝顔を眺めながら、3歳の子供の反抗期は親の愛情不足への反抗なんだと、自分を責めた。

そして迎えた2日目、何となくわかった気になっていた自分の浅はかさを知った。

3歳(男の子)の反抗期を目の当たりにして絶句

2日目の夕方、子供を連れて妻を迎えに行った。もうすぐママに会えると大喜びする子供の姿を見ていると「たまには離してみるのも良いな」と思わずにはいられなかった。

ママを独り占めしたくて仕方ない子供

ママに会った途端、1日半も我慢していた子供の感情は爆発して、とにかくママに構って欲しくて仕方ない様子だった。

帰宅途中の車内でも、ずっと「ママ、ママ」と言っている子供の姿は、子供にとってママという存在がどれだけ大きいかを物語っていた。

突然の大号泣+座り込み

帰りに立ち寄ったスーパーマーケット。下の子を乗せたカートを押しながら店内を探しても、妻と子供の姿が見えない。まさか?と思って雑誌コーナーに向かうと、聞こえてくるのは子供が号泣する声…。

そこには「本を買って欲しい」と大きな声で泣き叫びながら、その場に座り込んで動かない子供。そして、それを見つめる妻の姿。そんな漫画みたいな光景を見ることになるとは思ってもみなかった。

「パパと2人のときは、そんな姿見せないやん…」と思いながら、子供の元に駆け寄って「昨日、おもちゃを買ったから本は買わないよ」と伝えた。私が知っている限りでは、号泣していても、ちゃんと説明するだけで解ってくれていたから。

でも、実際は違っていて、ちゃんと話をしても「欲しい物は欲しい」の一点張り。私の知っている子供の姿とは全く違う姿に困惑しながら、子供を抱っこして他の物に気を逸らして、機嫌をなおしてもらった。

下の子のおもちゃを奪い取る、泣く、叫ぶ

下の子にも貸してあげるという約束で買った新しいおもちゃ。正直、3歳の子供が「約束したから、どうぞ一緒に遊びましょう」なんてなるわけがないことくらい知っていたけど、せめて、触らせてあげるくらいは…と信じていた。

音が鳴る消防署のおもちゃに興味をもった下の子が近づいてくると、おもちゃとの間に腕を入れて通せんぼ。それでも触ろうとすると肘を突き出して押し返したり、足を広げて触れなくしたり。

「晴人にも貸してあげてね」というと、20台以上あるトミカを全部手元にかき集めて、全く関係のない人形を「これは良いよ」と放り投げる始末。

何を言っても聞かない姿にイライラして「消防署は雄斗のやから触らせないって言うなら、晴人に警察署を買ってあげる。絶対に触らせないからな」って怒ってしまった。我ながら大人げなさ過ぎて、本気で恥ずかしい。

怒られたこと+下の子におもちゃを買うということが気に入らないらしく、子供は泣いて、叫んで、おもちゃを投げる…。もう、イライラしっぱなしだった。

いいとこ取りだけでわかる訳がなかった

平日は仕事で家をあけることが多い父親にとって、子供と過ごす時間はある意味特別な時間。できる限り、子供の希望に添うようにしてあげたいと思うし、できることならずっと笑顔でいて欲しいし、ずっと笑顔でいてあげたい。

それが”子育てのいいとこ取り”だということは解っていたはずなのに、いいとこ取りでもしないよりはマシと思って続けてきた。その結果、私と2人で過ごすときの子供の姿=子供の普段の姿という錯覚を覚えてしまっていた。

毎週土日は必ず家族で過ごしているけど、子供が求める先がパパとママの2つあることで、上手い具合に要求は分散。癇癪を起こしても大騒ぎするレベルの物ではなかったし、物を投げても泣きながら「ごめんなさい」で終わらせられるレベルの軽い物だった。

子育ての良い所しか見ていない父親に、3歳の反抗期をどうこう言う権利はなかった。

3歳(男の子)の反抗期を軽く扱ってごめんなさい

そんな勘違いから「3歳の反抗期が酷すぎる」と病んでいる妻に対して「あんまり気に病まずに」なんていう軽口を聞いてしまっていたこと、本当に反省している。子供のガス抜きが目的だと言っていたけど、本当は妻にリフレッシュしてきてもらう目的も含まれていた。

ママに会うまでの子供と、会った後の子供の姿があまりにも違い過ぎて、1日目に「親の愛情不足だな」なんて考えてしまっていた自分が嫌になった。3歳の男の子の反抗期は、言葉で語れるほど単純なものではなかった。

当たり前の話だけど、24時間365日反抗期な訳なんてないのに、平日のたった数時間、休日の親2人が揃った状態、2人っきりで心ゆくまで子供の自由に過ごさせてあげる1日。そんなイレギュラーケースしか知らないのに、3歳の反抗期をわかった気になってしまっていた。

本当にごめんなさい。

3歳の反抗期を乗り切る方法

反抗期の子供が癇癪も起こすことなく、平和な1日を過ごすことはできたけど、毎日を子供の望むがままに過ごさせてあげることは現実問題難しい。だから、3歳の反抗期を根本的に解消できる劇薬は存在しない。

子供の心と体が成長するのを気長に待つ

反抗期は心と体の成長途中に現れる、ある種の必然的なものなので、子供の反抗期を目の当たりにする前と考え方に変わりはない。

  • 人を叩いてはダメということ
  • おもちゃを投げてはいけないこと
  • トイレでオシッコをすること
  • 泣いても何もかわらないということ
  • 一緒に遊ぶことを覚えること…etc

3歳の子供に”今すぐ”わかってもらうなんて、どだい無理な話。親は諦めずに語りかけながら、子供の心と体が成長するのを待つしかない。

父親の協力は必要不可欠

妻と子供を離すことでお互いのガスを抜いてあげる行為自体は、別段間違ったことをしたとは思っていない。行き着くところ(上の子が可愛くない)まで行ってしまわないために、できることから順番にやっていくのは大切なこと。

なので、これからも定期的に色々な形で協力していくつもりだけど、これだけでは不十分だなと強く感じた。

父親はちゃんと理解した上で相談に乗る

滅多に子育ての弱音を吐かない妻にとって「3歳の反抗期は酷すぎる。怒ったら癇癪を起こしておもちゃを投げるし、本気泣きが始まったらもう地獄」という発言は心からのSOSだったのかも知れない。

それなのに、子育ての良い所を多く見てきた私は「まぁまぁ…」と慰めるだけで、何の解決策も提示せずに会話を終わらせてしまった。逆の立場になって考えてみると凄くイライラする。

自分自身で体験して、子供の実情を知ることは父親として当たり前の話。もう1歩踏み込んで、子育て、家族としてしっかりと話し合う機会を設けないといけないと感じた。

3歳(男の子)の反抗期/まとめ

反抗期だからといって、子供が悪いという訳ではありません。子供は自分の欲求を素直に表現して、受け入れられずに癇癪を起こしているだけの話。欲求を表現できなかった頃と比べると「反抗期は成長の証」とも言えます。

「じゃあ、パパやママが悪いの?」という話になりがちですが、もちろん、パパやママも悪くありません。兄弟が生まれて手が離せなかったり、仕事が忙しかったり、そんな中でも可能な限り目一杯子供と接した結果なので、悪い訳がありません。

大切なのは、叶えられる範囲の中で、最大限に子供の意思を尊重してあげながら、ダメなものはダメな理由をしっかりと伝えてあげること。少しずつ時間をかけて子供の心と体の成長をサポートしてあげること。喉元を過ぎたときに「3歳の反抗期はまだ可愛い部類だった」と笑えるように、夫婦が協力してイライラの尾を引かない生活環境を整えることです。

即効性がある劇薬はないけど、反抗期の精神的な負担を少しでも減らすことができれば、周り回って子供を怒る頻度は下がって、癇癪を起こして号泣する子供の姿を見る回数も少なくなる。そう信じて、気長に向き合っていくしかないですね。

とりあえず、妻に「わかったようなことを言って、ごめんなさい」と謝った上で、どうすれば少しでも心穏やかに3歳の子供の反抗期と向き合えるのか。相談しようと思います。

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