3歳になって突然始まった、子供の夜泣き。
寝かしつけてから1時間もしない内に1回目の夜泣きが始まって、その後、多いときには1日に3回~4回も目を覚ましては、大きな声で泣き叫ぶ。冬の寒い日なのに、びっしょりと汗をかいて震える姿があまりに可哀相で、検診で訪れた小児科で先生に相談。
具体的な解決策を見つけることができました。
3歳児が夜泣き(夜驚)する理由
幼児の夜泣きは夜驚(やきょう)と呼ばれています。半分は起きていて半分は眠っているような状態で起こる幼児の夜泣きで、突然泣き叫びながら起きたあと、5分もすれば落ち着いてスヤスヤと眠りについてしまいます。
体験や刺激が原因
寝ている間に日中の体験や刺激を復習するから寝相が悪い。と言われている赤ちゃんの頃から更に、感受性が豊かに育った3歳児。日中に起こる様々なできごとから、新しい体験や新しい刺激を受けて生活しています。
アニメで見たオバケが夢の中にでてきたり、散歩中に吠えた犬が夢の中にでてきたり。感受性が極めて高い成長過程にあるからこそ、日中に経験したできごとが夢の中で再現されて、激しく泣きながら目を覚ましてしまうことが考えられます。
生活環境の変化が原因
夜驚が多いとされる3歳~5歳の頃は、目まぐるしく生活環境が変化する時期と重なります。保育園や幼稚園に入園することで、子供を取り巻く環境は大きく変化します。弟妹が増えることで日々の生活を送る自宅の環境はもちろん、親から与えられる環境までもが変化してしまいます。
変化を敏感に感じ取ることができる子供が、周りの環境に適用しようとしている時期は、特に夜泣きが酷くなる時期と言われています。
睡眠環境が原因
子供は大人と比べて、まだまだ睡眠が浅くて安眠すること苦手です。寝室の明かりや窓から差し込む街頭の明かり、リビングから聞こえるテレビの音などが子供の安眠を妨げている可能性が考えられます。
3歳児の夜泣きを小児科医の先生に相談
3歳になって大人顔負けに喋れるようになった子供。目覚める直前まで見ていた夢の延長なのか、まだ夢の中にいるのかはわからないけど「ここに置いて!」や「なんでや!」なんて叫びながら、大きな声で号泣した数分後には、何もなかったかのように寝てしまいます。
夜泣きの状況を小児科医の先生に説明すると、先生は「夜泣きのたびに”足が痛い”など、特定の場所を指さすようなことや、夜泣きの時間があまりに長かったり、回数が多かったりしなければ、成長と共に落ち着いていくから、大丈夫ですよ」と笑顔で回答してくださいました。
3歳児の夜泣きは成長過程で多くの子供が通る道であって、特別な問題ではない。ということがわかっただけでも、相談して良かったと思っています。
3歳児の夜泣きとの向き合い方
先にも述べたとおり、夜驚は半分寝ているような状態で起こります。まだ夢の中に子供に「夢だから大丈夫だよ。パパもママも居るよ」と①声をかけて安心させてあげたり、②軽く目を覚まさせてあげることで、泣き叫ぶ症状を軽くすることができます。
また、③膝の上に向かい合う形で座らせてあげたり、④抱っこしてあげるなどしながら、幼児期の寝かしつけのように、⑤背中やお尻をポンポンと叩いてあげると落ち着かせることができます。
連日続く夜中や明け方の夜泣きは睡眠不足からイライラしてしまうものですが、間違っても子供を叱ってはいけません。※自分の意思とは関係なしに泣いている子供を叱ることは逆効果になってしまいます。
3歳児の夜泣きを劇的に改善した方法
小児科の先生に「大丈夫」と言われても、目の前でびっしょりと汗をかいて、震えながら号泣している子供の姿を見ているのは、親としてすごく苦痛でした。
- 体験や刺激
- 生活環境の変化
- 睡眠環境
夜泣きの原因として考えられる3つの問題の中から、唯一「親の加減ひとつで、改善してあげられること」を、妻と協力しながら改善した結果、子供の夜泣きはピタッとやみました。
親が横にいるという安心感で夜泣きがなくなった
寝かしつけはパパが家に居ればパパが担当、仕事の帰りが遅い日はママが担当。子供を寝かしつけると、基本的にはリビングに戻って夫婦の時間 or 各自がゆっくり休む時間を作るようにしてきましたが、夜泣きが始まってからはゆっくりする暇もありません。
夜泣きで起きると「ママじゃないと絶対にダメ」なモードに入ってしまうので、パパは役立たず。それならばと子供と一緒にママも寝てあげられるように工夫することにしました。
その結果、今までは泣いて起きていたタイミングで、布団の中をモゾモゾ。ママの姿を確認するとママに抱きついたり、しがみついたりしながら再度の眠りについてくれるようになりました。
必ずしも、毎日一緒に寝てあげられる状況ではないので、一緒に寝た日は夜泣き無し。一緒に寝なかった日は絶対に夜泣き。という何とも言えない日々を送っていますが、少なくとも夜泣きをさせずに済む方法を見つけることができました。
あとがき
一旦は治まったはずの夜泣きが、更に強力になって再開すると「またか…」と気持ちが滅入ってしまいますが、夜泣きは成長の過程で仕方のないことです。とらえ方によっては、子供が感受性豊かに育ってくれている証拠とも言えます。
成長と共に少しずつなくなっていくものですが、寝室の環境をかえてあげたり、日中の生活(過度に叱っていないか?など)を見直してあげたり、今は夫婦の時間をグッと堪えて子供と一緒に寝てあげたり。できることには全てチャレンジして、少しでも子供が安眠できるようにしてあげてくださいね。
最後に、小児科の先生は「夜泣きの頻度が多い、泣いている時間が長い、何となく違和感を感じるなどがあれば、迷わず病院に相談してください」と言っていました。丁度、検診で小児科にいく予定があったので、併せて相談してみましたが、子育てについてまわる不安と疲労から、まずは不安を取り除くことも親にとって大切なことです。