妊娠30週目の妊婦健診で「切迫早産の症状がでているから、自宅安静してください。それができないなら、入院することになる」と告げられた。
※この記事は妻自身が書いた物です
目次
いつも通り終わるハズだった妊婦健診
いつも通りに検尿をして、体重、血圧を計る。体重増加に厳しい先生のチェックも問題なくクリア。
エコー検査は赤ちゃんの向きが悪くてお顔が見えなかったけど、妊娠30週で1700g~1800gほど。「やっぱり平均よりも一回り大きいですね。出産は少し頑張らないといけないかも知れませんね」なんていう談笑をする余裕があった。
「今日の検査も異常がなくて良かった」
そう思った矢先、事態は急変した。
子宮がちょっと下がり気味?
器具を変えてもう一度チェック。
出されたお薬で現実を知ることに
検査の後は不安で頭がいっぱい。何も考えられないまま、待合室で呼ばれるのを待った。
そして出されたお薬がコチラ。
先生は「お腹の張り止めの薬」と表現していましたが、ハッキリと書かれた「切迫流・早産治療剤」の文字。副作用に関する説明を受けた後、産院を後にしました。
切迫流・早産治療剤の副作用に関して
処方された時、動悸や手の震えがでる。副作用によって薬が飲めないようなら、また相談してくださいと言われました。
診察後は真っ先に夫に電話
事態をよく飲み込めないまま、お薬が出たのでいつもより高い5000円オーバーの診療代を支払い、産院を出てすぐ仕事中の夫へ「電話できる?」とラインを送りました。
夫は検診に行っていることを知っていたので、いつもと違う様子に気付き、即電話をかけてきてくれました。
一通り話をしながら、泣きそうでした。
検診翌日から里帰りして自宅安静
家に居てもお買い物にも出れないし、家事もろくにできないということで、まずは次の検診までの2週間、実家でお世話になることになりました。
仕事終わりの夫に二週間分の着替えや荷物を準備してもらい、車で実家まで送ってもらいました。
妊娠40週まで続いた自宅安静生活
妊娠30週で告げられた切迫早産による自宅安静。結局、妊娠40週で子どもが元気に生まれてきてくれるまでの間、ずっと実家のお世話になりました。
心配や迷惑をかけているという心の痛み
「夫はちゃんと毎日ご飯食べてるかな?」と不安になっても、自分には何もできない。
「お母さんに負担をかけすぎてないかな?」と心配になっても、自分には何もできない。
周りの人の優しさに甘えることしかできない自分が悔しくて、何度も泣きました。
安静生活に付いて回る体の痛み
1日の殆どをベッドの上で寝て過ごす生活。大きくなったお腹で向ける方向には限りがあり、床ずれを発症しました。
体が痛くても安静にしていなければいけない。でも、痛い。
夫が探して買ってきてくれたクッションのお陰で随分楽にはなりましたが、24時間付いて回る体の痛みは本当に地獄そのものでした。
切迫早産で自宅安静の経験者として伝えたいこと
妊娠後期は少しの異常でも産院に相談
妊娠後期になると、お腹が張りやすくなると聞きますが、初産ママには「どの程度が正常な張りなのか?」の判断がつきませんよね。
実際私も、よく張るようになったと感じてはいましたが、まさかこんなことになるとは思ってもみませんでした。
妊娠後期に入ったら「お腹が張っている気がする」という少しの異常でも構いません。産院で相談してみてください。
生まれてくる赤ちゃんのために1日でも長く
自宅安静で休日も平日も何もない、出産後の準備なんてできるわけもない。何度も何度もつらくて泣いたけど、夫や周りの人達の優しさに支えてもらいながら、無事に出産予定日を迎えることができました。
お腹にいる赤ちゃんの為に、今自分がやらなければいけないこと。
それは『1日でも長くお腹の中にいられるようにしてあげる』こと。そして『無事に元気で生まれてきてもらう』ことだと自分に言い聞かせて安静生活を送りました。
安静を強いられている今だからこそ「あの時、こうしておけば良かった」という思いが沢山でてきますが、切迫早産になった理由を探して、見つかったとしても過去を変えることはできません。
赤ちゃんが1日でも長くお腹の中にいられる為に、今の自分には何ができるのか。それだけを考えて安静にしていてあげて欲しいなと思います。