断乳中に子どもが消え入りそうな声で「ママ…」と泣いた

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断乳初日はパパの抱っこだけで子どもを寝かしつけた。

抱っこから必死に抜け出そうとする姿、泣きながら立ち上がりリビングにママを探しに向かう姿、大粒の涙をボロボロ流しながらパパの胸に顔をうずめる姿、そのどれもが断乳という行為に疑問を抱かせるに十分過ぎる物だった。

泣き疲れて眠りに落ちる直前、最後の力を振り絞り今にも消え入りそうな声で発した「ママ…」という言葉。その言葉を聞いた瞬間、何が悲しくて自分の子どもが嫌がることを強要しなければならないのかと思い、自然と涙が出た。

パパはママには勝てない

パパが抱っこしても、お歌を歌ってもあげても、窓から電車を見せてあげても、何をしてもダメ。断乳する前から知ってたつもりではいたけど、寝るときはママじゃなきゃダメ。子どもが生まれてから1年と半年の間そうやってきたんだから当然といえば当然の話。

数分置きに抱っこから抜け出し、リビングの扉を開けてはママを探すその姿はママの存在が子どもにとってどれだけ大きい物なのかを表していた。

 

大粒の涙でぐしゃぐしゃの顔

子どもが泣いたらすぐに抱っこする程度には過保護に育ててきたから、子どもが何十分も大粒の涙を流し続ける姿をみたのは初めてだった。ぬぐっても、ぬぐっても溢れてくる涙の筋は1つでは無く何本にもなり、子どもの顔はみたことが無い程に涙でぐしゃぐしゃになっていた。

 

授乳を諦めた子どもの最後の言葉

朝寝、昼寝は十分に取っておらず、公園を1時間以上も走り回った後という状況。子どもの元気の子と言っても寝かしつけから20分ほどが経過した頃にはパパの胸元に顔をうずめて涙を流す以外、何もしなくなっていた。

脱水症状が怖いのでストローマグを差し出しても見向きもせず、小さな小さな声で「ママ…」とだけ呟いた。

 

真夜中に起きてもママ探し

断乳中は真夜中に起きると真っ先に立ち上がり、フラフラした足取りでリビングにママを探しに歩いて行った。ママが居ないことを確認したあと、追いかけてきたパパを見上げて泣きながら少し不服そうに抱っこを求められた。

ストローマグを差し出すと物凄い勢いでお茶を飲み干した。泣いて体温があがり汗をかき、涙を流したことで体に十分な水分が残って居なかったのだろう。

子どもが寝入るまでの間、抱っこでゆらゆらしていると最中も、外から聞こえてくる小さな物音の中にママの存在が無いかを賢明に探している仕草が印象的だった。

 

夢の中でも泣いていた子ども

断乳に挑戦した翌朝までに子どもが起きた回数は4回だけだが、その都度15分~30分の寝かしつけ時間がかかる。更に、極限まで気を張っているせいか子どもが寝返りを打ったり寝言を言う度にパパの目は覚めた。

起きている時よりも少し甲高い声で「えーん」と泣いた子どもの姿を見ていると、次に起きるまで自分も寝ようなどという気にはなれなかった。

ずっと、本当に断乳をする必要があったのか?ばかりを考えていた。その思いは断乳をしたいと言い出した妻へと飛び火してしまい、日が明ける頃には子どもが嫌がることを強要する妻に対する怒りへと変わっていた。

 

朝起きてみれば何事も無かった様に見えた

翌朝、朝起きてすぐはいつもの通り泣いていたが、キッチンで朝食を作るママの姿を見つけた時には満面の笑みを浮かべて大きな声で「ママ」と叫んでいた。ママがいなくなった訳ではないということを知ったからか、普段よりもより一層ご機嫌に朝ご飯を食べてくれた。

 

断乳後の夜、子どもは寝ようとパパの手を引いた

断乳した翌日の夜、普段通り「ねんねしようか」というママの言葉を聞いた子どもは、スッと立ち上がりパパの方に走ってきて手を引いた。そんな漫画みたいな話があるわけ無いと思うかも知れないが、昨夜のことで寝るときはママとは一緒にいられない。パパと寝るものだと思ったのかも知れない。

必死に涙を堪えながらママの方を見ると、やっぱり泣いていた。

 

ママに手を引かれて嬉しそうな子ども

「ママとねんねしておいで」と子どもの手を離し、ママの元を指さすとパパに向ける笑顔以上の笑顔を浮かべながらママの方に走っていた。そしてそのまま二人で寝室へと入っていった。寝室からは子どもの泣き声が何度か聞こえてきたが、ママと一緒に寝られなくなった訳では無いと知った子どもはママの腕に抱かれながら、おっぱいを飲まずに眠りについた。

 

おっぱいには飲んではいけないもの

断乳後、妻の口から忘れないひとことを聞いた。

「おっぱいを出そうと胸元の服に手を伸ばすけど、それ以上はしない。何だか物凄く可哀相なことをした気持ちでいっぱい」と言った妻の目には涙が浮かんでいた。

たった1日、1晩だけ授乳できるママという存在から引き離しただけで、子どもはおっぱいを飲まなくなった。あれだけ毎日飲んでいたおっぱいを、胸元の服を引っ張って自分で飲んでいたおっぱいを、全く飲まなくなった。

 

断乳を成功させた翌日から、親の目には子どもにとっておっぱいは飲んではいけない存在になってしまったようにみえる。

 

断乳は可哀相なこと

自らの意思でおっぱいを求めなくなることを卒乳と呼び、親の意思でおっぱいをあげなくなることを断乳と呼ぶのであれば、断乳は決して褒められた行為では無く、可哀相なことなのかも知れない。

できることなら、あんなにも悲しそうにママを呼ぶ子どもの姿は二度と見たくない。

 

断乳後のケアでフォロー

断乳後に甘えたが加速した子どもをみていると、断乳をするという判断をしたのであれば断乳後のケアもしっかりとやってあげる必要がある。わが家の場合は長期休暇を利用して断乳したので残りの日は常に子どもと一緒に過ごす生活を送った。

今でも変わらず、ママの胸元へ手を伸ばす時があるけど、少しずつその回数も減ってきたように見受けられる。仕事に出てしまうと中々一緒に過ごせる時間が無いけど、あの手この手を使いながら少しでも子どもと一緒にいられる時間を増やしてやりたいと思う。

 

断乳をきっかけに少しでも良い方向に…

ブログでは初めて触れますが、妻の体調に関する問題を理由に断乳を決断しました。これをきっかけに妻の体調も子どもの成長も全てが良い方向に向かってくれたら良いなと心から願っています。

 

子どもにあれだけ可哀相な思いをさせたのだから、きっと。

 

断乳に関して父親目線で感情的なことを書きましたが、やってよかったと思えることも沢山あります。断乳しようとしていたママ達の行動を妨げることにはなりませんように…。

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