無償化の影響で待機児童がたくさんいる中で、希望していた市立認定こども園(幼稚園部分)の募集枠は5名以下。
上の子(3歳)は極度の恥ずかしがり屋さんで、知らない人の前では全然喋れない子ども。それが息子の個性だから気にはしていないけど、正直言うと”面接がある”という時点で半ば諦めていましたが…。
幼稚園の面接に合格しました!
今回は願書提出から面接、合格通知までの流れと、実際に面接で聞かれた質問と受け答えの全文を紹介します。
願書提出から面接までの流れ
願書は受付開始初日に提出
願書を受け付けた順に随時、面接をして”合格”と”不合格”を選んでいくのであれば、決められた枠数分の”合格”が出た瞬間に打ち切りになってしまう可能性がある?と考えたので、願書は受け付けが開始された初日に提出しました。
願書の提出は1番でした
「人気の幼稚園では、願書を提出するために徹夜で並ぶ」という恐ろしい報告を受けてはいましたが、下の子(0歳)がいるのでムリはできないし、そこまでして幼稚園に入れたいとも思いません。
幼稚園前に着いた時点(開始10分前)を狙ったように、10人くらいのお母さんが集まってきました。妻は徒歩だったので、他の方が自転車を止める時間分だけ早く並ぶことができて、結果的に1番前に並ぶことができました。
案の定、面接は受付順に随時
願書の記載内容を確認してもらったあと、面接の時間が決まりました。
- 面接日程:願書提出当日の13時~
- 面接形式:1人ずつ(保護者+子どもでワンセット)
- 所要時間:20分くらい
面接で質問された内容や受け答えの内容はあとで詳しく書きますが、最大限に募集枠が残っている状況で面接の選考を受けることができたのは、合格した理由のひとつだと思います。
幼稚園の面接で聞かれた質問(子ども)
名前・年齢を聞いて答えられるか?
[speech_bubble type=”ln” subtype=”L1″ icon=”sensei.jpg” name=”保育士さん”]お名前は何ですか?[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”ln” subtype=”R1″ icon=”baby2.png” name=”ゆうと君”]…。[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”ln” subtype=”L1″ icon=”y1.png” name=”ママ”](ゆうと…。)
先生がお名前を教えてくださいって言ってるよ!教えてあげて![/speech_bubble]
[speech_bubble type=”ln” subtype=”R1″ icon=”baby2.png” name=”ゆうと君”]…〇〇ゆうとです。[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”ln” subtype=”L1″ icon=”sensei.jpg” name=”保育士さん”]ゆうと君は何歳ですか?[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”ln” subtype=”R1″ icon=”baby2.png” name=”ゆうと君”]…。
3歳です。[/speech_bubble]
答えるまでに凄く時間がかかったし、答える声も消え入りそうなくらい小さかったけど、ちゃんと答えることができました。
おもちゃ箱からリンゴを探して取ってこれるか?
[speech_bubble type=”ln” subtype=”L1″ icon=”sensei.jpg” name=”保育士さん”]おもちゃ箱(大量のおままごとセット)からリンゴを持って来てください![/speech_bubble]
[speech_bubble type=”ln” subtype=”R1″ icon=”baby2.png” name=”ゆうと君”]…。[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”ln” subtype=”L1″ icon=”y1.png” name=”ママ”](ゆうと…。)
あそこの箱の中にリンゴが入ってるんだって!遊んで良いんだって!
ほら、取ってきて![/speech_bubble]
[speech_bubble type=”ln” subtype=”R1″ icon=”baby2.png” name=”ゆうと君”](遊んで良い!?)
猛ダッシュ
ママ、リンゴあったよ![/speech_bubble]
[speech_bubble type=”ln” subtype=”L1″ icon=”sensei.jpg” name=”保育士さん”]そのリンゴは何色ですか?[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”ln” subtype=”R1″ icon=”baby2.png” name=”ゆうと君”]リンゴはアカやで![/speech_bubble]
おままごとは息子が最も得意とする遊びのひとつ。男の子、女の子は関係なしに子どもが興味をもつなら何でもOKを貫いてきて、本当に良かった…。
水槽の中にいるお魚の色を答えられるか?
[speech_bubble type=”ln” subtype=”L1″ icon=”sensei.jpg” name=”保育士さん”]水槽で泳いでるお魚さんは何色ですか?[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”ln” subtype=”R1″ icon=”baby2.png” name=”ゆうと君”]お魚さんの名前はメダカやで。[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”ln” subtype=”L1″ icon=”y1.png” name=”ママ”](ゆうと…。ママはお魚に詳しくないけど、メダカではない…。)
先生が何色のメダカですか?って聞いてるよ?[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”ln” subtype=”R1″ icon=”baby2.png” name=”ゆうと君”]きいろ!
きいろのメダカ![/speech_bubble]
子どもと2人で出かけた先で見かけて心奪われたメダカさん。誕生日プレゼントの候補にまであがっていたメダカさん。色々なものに興味をもってもらいたくて、色々な場所に連れて行って本当に良かった…。
幼稚園の面接で聞かれた質問(保護者)
衣類の着脱ができるか?
[speech_bubble type=”ln” subtype=”L1″ icon=”sensei.jpg” name=”保育士さん”]お子さんは服やズボン、オムツなどを自分で着脱することができますか?[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”ln” subtype=”R1″ icon=”y1.png” name=”ママ”]自分でできるのに、パパやママがいるときは「着せて欲しい、脱がせて欲しい」ってなるので、そのときは手伝ってあげるようにしています。[/speech_bubble]
トイレでおしっこができるか?
[speech_bubble type=”ln” subtype=”L1″ icon=”sensei.jpg” name=”保育士さん”]トイレトレーニングは始めていますか?[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”ln” subtype=”R1″ icon=”y1.png” name=”ママ”]最近になって「おしっこが出る」と前もって言えるようになりました。
朝起きたらオムツが濡れていることは多いので、起きているときは…ですが。[/speech_bubble]
アレルギーなど健康状態は良いか?
[speech_bubble type=”ln” subtype=”L1″ icon=”sensei.jpg” name=”保育士さん”]何かアレルギーがでた食べ物などはありますか?[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”ln” subtype=”R1″ icon=”y1.png” name=”ママ”]今のところアレルギーがでたことはありません。[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”ln” subtype=”L1″ icon=”sensei.jpg” name=”保育士さん”]健康状態で気になることなどはありませんか?[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”ln” subtype=”R1″ icon=”y1.png” name=”ママ”]規則正しい生活リズムで安定してくれたおかげで、健康状態は凄く良いです。[/speech_bubble]
当園を選んだ理由は?
[speech_bubble type=”ln” subtype=”L1″ icon=”sensei.jpg” name=”保育士さん”]当園を選んでいただいた理由は何でしょうか?[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”ln” subtype=”R1″ icon=”y1.png” name=”ママ”]今年は1歳の募集枠が0だったので申し込めませんでしたが、保育園部分を併設していて兄弟揃って通わせられる可能性があったことと、後は家から近かったことです。[/speech_bubble]
「家から近い」は禁句?とも思いましたが、正直に理由を答えました。
子どもを一言で表すなら?
[speech_bubble type=”ln” subtype=”L1″ icon=”sensei.jpg” name=”保育士さん”]お子さんを一言で表すなら?[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”ln” subtype=”R1″ icon=”y1.png” name=”ママ”]同世代のお友達には遠慮して親のうしろに隠れたりしてしまうけど、自分よりも小さな子どもには凄く優しくて「可愛い、可愛い」と一緒に遊んでくれる子です。
なので、私は凄く優しい子どもだと思っています。[/speech_bubble]
抱っこしていた下の子が号泣してしまって、頭が真っ白になった状態で出てきた答えは「優しい子ども」でした。
面接の自己採点は”不合格”
面接を終えた妻から届いたLINEからは「ダメだった感」が強く伝わってきました。
妻は「子どものことをアピールしてあげられなかった」と言って凹んでいましたが、私としては「飾るでもない素を見せて、それでダメなら縁がなかっただけ」だと思ったから、そのように返信しました。
私が選んだ女性と、私を選んで産まれてきてくれた息子をダメというなら、それはもう相手の見る目がなかっただけだと思っているので…。
面接終了から2時間後に”合格”の通知
「家に帰ったら、何と言って妻を慰めよう…」なんて考えながら仕事をしていると、市外局番の知らない番号から1本の電話がかかってきました。※願書の保護者欄には父親の情報を書いていたから
[speech_bubble type=”ln” subtype=”R1″ icon=”30sman.png” name=”三十路男”]また関西ガス(の下請け)です!とかいう電話かな…。
もしもし。[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”ln” subtype=”L1″ icon=”sensei.jpg” name=”保育士さん”]〇〇こども園の✕✕と申します。
本日はありがとうございました。[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”ln” subtype=”R1″ icon=”30sman.png” name=”三十路男”](えっ、あっ、えっ…。)
こちらこそ、貴重な時間をいただきありがとうございました。[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”ln” subtype=”L1″ icon=”sensei.jpg” name=”保育士さん”]面接の結果は合格となりましたので、早い目にご連絡させていただきました。[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”ln” subtype=”R1″ icon=”30sman.png” name=”三十路男”]えっ!?
本当ですか!?[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”ln” subtype=”L1″ icon=”sensei.jpg” name=”保育士さん”]はい!
本日中に必要書類を投函しますので、届きましたら記入して再度ご来園いただけますでしょうか?
詳しくはお送りする書類に書かれていますが、何か不明点などあればお電話ください。[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”ln” subtype=”R1″ icon=”30sman.png” name=”三十路男”]はい!
ありがとうございます![/speech_bubble]
面接の結果が届くのは”早くても1週間~2週間先”だと思っていたので、全く心の準備をしていなくて、最初はかなり取り乱してしまいましたが…。すぐに妻に電話をかけました。
[speech_bubble type=”ln” subtype=”L1″ icon=”30sman.png” name=”三十路男”]厳正なる審査の結果、合格ということになりました。[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”ln” subtype=”R1″ icon=”y1.png” name=”ママ”]何が?(キレ気味)[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”ln” subtype=”L1″ icon=”30sman.png” name=”三十路男”]幼稚園から「面接結果は合格です」っていう電話がかかってきたよ!
書類送るから記入して来園してくださいって![/speech_bubble]
[speech_bubble type=”ln” subtype=”R1″ icon=”y1.png” name=”ママ”]えっ?早ない?
ってか合格?
えっ?マジで?[/speech_bubble]
私以上に取り乱した妻との電話を切ったあと、妻から届いたLINEは合格への期待度がどれだけ低かったのか?を物語っていました。
合格の秘訣は”自分の子どもを認めてあげる”こと
無償化の影響で「年度内の早い時期に生まれた0歳児しか人気のこども園には入れない」と言われている市に住みながら、運良く幼稚園に入園することができたのは子どもの個性を親が認めてあげているからだと思っています。
息子は、公園の遊具に同世代のお友達がくると「お友達が遊んでるから」と言って、私の後に隠れてしまうような子どもです。息子は、両親以外の相手には恥ずかしくて「ありがとう」と「ごめんなさい」を言うまでに時間がかかってしまうような子どもです。
親の目から見ても極度の恥ずかしがり屋さんですが、それは息子の個性だと思っています。過去、一度としてムリに直そうとしたことはありません。
衣類の着脱が苦手だったり、トイトレが思うように進んでいなかったり、どの質問も「うちの子はできます」とウソをつくこともできたけど、息子の個性を認めているからこそ正直に答えました。
「優しい子ども」は息子にとっての模範解答
親の前ではできても、人前に立つとできないことはたくさんあります。「いつもは上手に自分の名前を言えるんですが…」とか「いつもは上手に何色かを言えるんですが…」など、今日できなかったことを「いつもはできる」と伝えても、仕方ないんです。
- 親の前でならできること
- 祖父母や親戚の前でもできること
- 他人の前ではできないこと
それら全てを子どもの個性として認めたうえで「息子は、周りの子ども達に優しくしてあげられる、優しい子どもです」と伝えてくれた妻には感謝しかありません。
「うちの子は優しい子どもです」は、講釈たれの私には絶対思い浮かばない、息子を一言で表す模範解答でした。
合格は子育て至上最高に嬉しいできごと
下の子の妊娠中でも入れる園がなくて1年以上の待機児童を経験して、やっと入れた保育園は子どもとの相性が良くなくて1ヶ月分に満たない日数だけ通って退園。妻は子どもを保育園や幼稚園に入れることを半ば諦めていました。
ダメ元で応募はするけど空き枠は5名以下だったので、隣の市にある幼稚園(無償対象外)に通わせることを前提に、隣の市で行われた説明会にも参加していました。
そんな中で届いたまさかの合格通知は言うまでもなく「嫁の子育て史上最高に嬉しい出来事」だったので、子ども達を寝かしつけたあとに2人でお祝いしました。
動かせるお金がマジでないから何にもしてやれんけど、今日は嫁の子育て史上最高に嬉しい出来事があった日やから、お昼浮かした分でアイス買って帰ったろ。
甲斐性なしでごめんよ
— 三十路男の悪あがき (@30sman_blog) 2018年10月1日
ハーゲンダッツとか自分のお金で買ったことなくて、300円くらいと油断してたら370円もしやがった#抹茶小豆黒蜜の罠
— 三十路男の悪あがき (@30sman_blog) 2018年10月1日
四層になってるらしくてご満悦 pic.twitter.com/TAqf8aznbF
— 三十路男の悪あがき (@30sman_blog) 2018年10月1日
台風被害の関係で自由に使えるお金が本当になかったから、今すぐにできるお祝いとしてアイスをひとつだけ買って帰っただけでしたが、妻はちゃんと喜んでくれました。
他の誰でもなく、頑張ったのは面接を受けた当の本人(子ども)なので、お給料が入ったら真っ先に大好きなトミカ4D(遂に発売される音が鳴るトミカ)をプレゼントしてあげたいなと思います。
妻のメンタル的にという意味合いが強いけど…。ホンマ合格できて良かったあああ!