赤ちゃんの代名詞ともいえるハイハイ。
成長が進むにつれて「うちの子はいつになったらハイハイしてくれるんだろう?」と気になってしまいますよね。
赤ちゃんがハイハイしそうな素振りを見せると、初めての瞬間を写真に収めようとスマホのカメラを構えていましたが、実際にハイハイする姿を見せてくれたのは、親が思うよりも随分と後のことでした。
兄弟でもハイハイを始めた時期、練習方法などが全然違っていたので、2人の子どもを育てた親の体験談を元に書いていきたいと思います。
ハイハイを始める時期はいつから?
上の子はずりばいを始めるのが遅くて少し心配していましたが、生後7ヶ月と23日(約8ヶ月)でハイハイできるようになりました。
逆に、下の子はずりばいを始めるのが早かったのに、ハイハイができるようになったのは生後9ヶ月の頃でした。
一般的に生後7~8ヶ月頃からハイハイを始める赤ちゃんが多いとされていますが、生後6ヶ月前後でハイハイする子もいます。逆に、生後10~11ヶ月時点でもハイハイをしない子もいます。
赤ちゃんの成長は個人差が大きいので、同じ親から生まれた兄弟でも1ヶ月以上の差があったので『成長が遅い』と焦る必要はありません。
ハイハイしないのはナゼ?
成長が追いついているのにハイハイをしない理由は「室内の環境」と「赤ちゃんの興味」だと言われています。
ハイハイの練習に必要なスペースを確保できているか?
子育ては激務なので「掃除にまで手が回らない」は良くあることですが、床に物が散乱していると、ハイハイの練習をしたくても場所がありません。幼児期はリビングと寝室を兼用している人も多いですが、敷きっぱなしになった布団が不要な段差となっていて、ハイハイの妨げになってしまっている可能性も考えられます。
先々問題になってくる誤飲を回避する意味も込めて、必要のない物は極力片付けるようにしてあげることができれば、ハイハイしてくれる可能性は高くなります。
ハイハイを始めると掃除に気を使う必要がでてくるので、赤ちゃんが生活する場所にはジョイントマットを敷き詰めてあげることをおすすめします。
ハイハイしにくい服装になっていないか?
下の子のハイハイが遅かった理由のひとつは、顔のかきむしり防止用に利用していた手袋と、オーバーオールの着用だと思っています。
『手足が滑りやすい服装』の赤ちゃんにハイハイして欲しいという方が間違いでした。
冬の寒い時期は厚手の服を着せるシーンが多くなりますが、膝下まで覆ってしまう服は避けるべきです。室内にいるときはスリーパーなどを着用して練習することをおすすめします。
赤ちゃんの興味がずりばいの視線になっていないか?
赤ちゃんは興味と共に成長します。
ずりばいするだけで「欲しい物が全て手に入る空間」だと、成長を後押しする興味が湧いてきません。
次で詳しく説明していきますが、赤ちゃんにハイハイする理由や目的を見つけてあげること、教えてあげることが大切です。
ハイハイの練習方法
言葉の通じない赤ちゃんに、ハイハイの具体的なやり方を教えることはできません。親にできるのは『新しい世界を教えてあげること』です。
目線の高さを変えてあげる
目線の高さが変わると、赤ちゃんの興味は途端に大きくなります。
1人では上手に座ることができない赤ちゃんを支えてあげながら、ずりばいの目線よりも高い場所には、自分の知らない物がいっぱいあるということを赤ちゃんに教えてあげてください。
ずりばい→座るを教えてあげる
うちは2人とも下記の方法でずりばい状態から座る方法を遊びながら教えました。
- 仰向きに寝そべったパパのおへそあたりに、赤ちゃんをあぐらをかいた恰好で座らせてあげる
- 赤ちゃんの脇に手を入れて、軽く持ち上げてずりばいの体制(親のおへそと赤ちゃんのおへそがくっつくような体制)にしてあげる
- 赤ちゃんの名前を呼ぶなどして、赤ちゃんが首を持ち上げてパパの顔を見上げるような状態になったら、脇に手を入れてグーッと身体を起こしてあげる
- 元の座っていた体勢に戻してあげたら繰り返し
お腹の上に座らせて、ずりばいの体勢と座る体勢を繰り返すだけの遊びですが、遊んでいる感じを強く演出(名前を呼んだり、歌を唄ったり)することで、とても喜んでくれます。
座る→ずりばいを教えてあげる
ずりばいの状態から座れるようになってきたら、今度はその反対です。
ジョイントマットを敷き詰めているので衝撃は少し緩和されていますが、失敗して何度も頭を地面にぶつける息子を見てられなかったので、ずりばいの練習は寝室で行います。
布団の上に座らせた状態で「こっちおいでー」と語りかけたり、名前を呼んだり。大好きな音のでるオモチャで気を惹いたりして遊んでいるうちに、座った状態から興味に向かって上手に手を伸ばして、前方向に体を倒して、ずりばいポーズに戻れるようになりました。
練習中は不安で一杯だけど諦めない
座る練習を始めた頃は『腕の力が強すぎて、後ろ方向にずりばい』したり。ずりばいに戻る練習を始めた頃は『足の角度、大丈夫?折れてない?』と心配したり。
かなり肝を冷やしましたが「赤ちゃんの足って120度くらい可動するのかな?」と思えるくらい、本人はケロっとしていました。なので、練習中は極度の過保護は避けましょう。
ハイハイの目線から呼びかけてあげる
ずりばい→座る→ずりばい→座るが出来るようになれば、ゴールはもうすぐです。
ずりばいの目線ではなく、顔をグっと前に持ち上げた目線(ハイハイしたら真っ直ぐの目線位置)で呼びかけたり、オモチャで誘惑してみたり。
気がつくと「座った状態→1手分だけハイハイ→ずりばい」ができるようになって、気がつくと「座った状態→2手分だけハイハイ→ずりばい」ができるようになって、あっと言う間に上手にハイハイできるようになります。
うちの練習風景(初めてハイハイができたとき)
親バカは誇るべきことなので、胸を張って言います。ハイハイしている姿は恐ろしいくらい可愛い!
できないことより、今できることを褒めてあげよう
うちの子どもより月齢が2ヶ月も低い赤ちゃんをもつ友人宅にお邪魔したとき、うちの子よりも既に身体が大きくて、しかも何かお喋りしていて…。何となくモヤモヤしたのを今でも覚えています…。
「うちの子って成長遅いのかな?」って。
今になってみれば、こうやって「成長速度はそれぞれ違うから焦らなくて良い」なんて言っていますが、当時は本当に不安でいっぱいでした。
でも、親が不安に思って色々調べても、たくさん心配しても、赤ちゃんの成長速度は加速しません。早い・遅いを考えるよりも、自分の子どもが今できることを褒めてあげてくださいね。
赤ちゃんのハイハイはいつから?/まとめ
ハイハイを始めたのが早いから、遅いからで優劣はつきません。今まで出来なかったことを、出来るようになったら褒めてあげる準備だけしておけば良いんです。
「うちはうち、よそはよそ」とは中々思えないのが子育てですが、赤ちゃんのペースに任せてゆっくりと成長を見守ってあげてくださいね。